ほんの少し前に入園したばかりと思っていたわが家の長男も、早いもので来年4月には1年生。早生まれということが関係しているのか、甘えん坊で好きなこと以外やる気なし。小学校に上がったらちゃんとやっていけるのか心配です。
小学校入学に向けて子どものやる気を引き出したい! と思い、以前もお世話になった発達心理学・教育心理学が専門の東北文教大学准教授 永盛善博先生に、子どものやる気の引き出し方を教えてもらいました。
先生の話によると「子どもがやる気がない時は、疲れや眠気など自分ではどうしようもない統制不可能な要因。難しすぎる、逆に簡単すぎてつまらない、そもそも興味がないといった内的要因。慣れない環境、親しい人がいないなどの外的要因が考えられます。子どものやる気を引き出すには、やる気がない原因を大人が明確にすることと、『この子のスキルは今どのくらいのレベルなのか』を見極めることが必要です」。
年長さんのママに実際の悩みを挙げてもらい、先生にアドバイスしてもらいました。
お悩み1:夢中で遊んでいて、片づけになった途端やる気がなくなる
子どもには「もっと遊んでいたい」という気持ちがあるので、お片づけになると急にテンションが下がってしまいます。ただ、5、6歳にもなると物事を頭で理解することができるようになってくるので、「何時になったら片づけようね」と事前にいつまで遊べるか伝えておきましょう。
事前に伝え忘れた時は、いきなり遊びを中断させず「あと10分遊んだら」と気持ちを切り替える時間を与えます。また「ご飯を食べないといけないから」「幼稚園に行く時間だから」と、片づけないといけないはっきりとした理由を伝えることで生活習慣が身についていきます。
ワンポイントアドバイス:やる気があってスキルもあるパターン
子どもが好きなこと、興味があることは、どんどん伸ばしてあげたいですね。子どものやる気を今以上に引き出したい時は、「今できるレベルより4%上のこと」=「背伸びすればできるくらいのこと」に挑戦させるともっとも効果的。求められることが自分のスキルより低すぎても、高すぎても子どものやる気は失われてしまいます。
お悩み2:運動会やお遊戯会、保育参観など、思い出に残る行事の時やる気を出してほしい
幼稚園の行事で自分の子だけなんだかやる気がない…と悩む人もいますね。イベント当日は、お父さんお母さんたちがいて、いつもと違った雰囲気で集中できない子もいます。