「幼稚園ってただ遊んでるだけ?」そう思ったらチェックして!幼児期の遊びが心体頭にどう影響するの?
といいます
先生や友達との関わりの中で質の高い遊びに
日本では初の幼稚園が開園した約140年前から、遊びを中心とした保育を行っていて、「幼稚園教育要領」でも「遊びは幼児にとって重要な学びである」と明記されています。
幼稚園に入ると、子どもの世界は広がります。中でも大きく変わるのが「人との関わり」。はじめはひとりで遊んでいる子どもたちも、お友達に影響されて、興味の幅が広がります。もちろん、ケンカになることも多々ありますが、そんなときは、保育者がそれぞれの気持ちを代弁して、相手にも気持ちや意見があることを知ります。「仲よくしましょう」と言われてできるものではありません。ぶつかりあう経験を通して、人との関わり方を学んでいくのです。
また、子どもたちを放任していると、同じことをずっと繰り返したり、遊びが停滞することがあります。
そんなときは保育者が助言を与え、見守り寄り添うことで、ひとつの遊びがどんどん発展して膨らんでいき、「質の高い遊び」ができるようになるのです。
幼児期の遊びで心も、体も、頭も育つ
運動会や発表会などの行事を通して、子どもたちが成長した姿を実感することも多いでしょう。しかし大切なのは、当日の成果ではなく、そのプロセス。みんなでひとつのことをやり遂げる、人と一緒に頑張ることの楽しさを、子どもたちは学びます。当日うまくいかなかったとしても、それまでの頑張りをほめてあげてほしいですね。
幼児期の遊びで、心も、体も、頭も育ちます。そして遊べば遊ぶほど、能動的な学び手となって成長するのです。幼児期に夢中になって遊んだ経験が、大人になっても持続的に幸せを感じる土台を作ると言われています。
幼稚園でたくさん遊んで、どんどん成長していく子どもたちの毎日を、親は見守り、一緒に楽しんでください。
読者ママアンケート「小学校に上がる前に幼稚園で身に付けてほしいことは?」(※上位3つを複数回答)
1位自分の考えを人にちゃんと伝えることができる74.8%
2位先生や親、友達の話をちゃんと聞くことができる51.2%
3位最後まで諦めずにやり通すことができる40.2%
※あんふぁんWebアンケート2019年1/9~2/5、有効回答数1296人
河邊さんからのアドバイス
小学校に入ると、子どもたちは人間関係をイチから作り上げる必要性があります。幼稚園時代は毎日を一緒に過ごす中で、お友達とも分かりあえる力が高まっていますが、それがすべてリセットされてしまうのです。