何度も目が覚めて疲れが取れず…夏の快眠は寝室がキモに!
暑い日が続き、子どもに疲れが出やすい時期です。疲れをリセットして過ごすためには、規則正しい生活習慣やバランスのとれた食事、そして睡眠が重要なことは、多くの人がわかっていることでしょう。
それらを踏まえたうえで、疲れがあまりとれていないというのであれば、夜眠っている部屋が良質な睡眠を妨げているのかもしれません。睡眠環境は睡眠の質に大きく影響を及ぼすのです。
今回は二級建築士である筆者が、心地のいい睡眠がとれない“NG寝室”についてお伝えします。
1:遮光カーテンがない
人の脳は、明かりを感じると昼だと誤認し、良質な睡眠を得ることができません。良い睡眠のためにはメラトニンというホルモンの分泌を促す必要があるのですが、そのメラトニンは暗い環境で多く分泌され、夜になると眠気を引き起します。
ところが外の街灯など、明かりが目に入ってくるとメラトニンの分泌量が減り、寝つきが悪くなってしまいます。
眠る前にスマホやパソコンを見ないほうがいいと言われるのも、メラトニンの分泌を抑えてしまうからです。
睡眠時には遮光カーテンを用いて部屋を暗くし、眠る3時間ほど前からスマホやパソコンを見ないという習慣をつけましょう。また日の出の早い今の時期は、遮光カーテンがないと早朝に明るさを感じ、早すぎる起床につながることも。
2:色が多い
視覚情報は想像以上に脳に刺激を与えます。カラフルな子ども部屋は脳にいい影響を与える一方で、睡眠ということになると逆効果。強い刺激により睡眠を妨害する原因になりかねません。おもちゃには強い色味が使われていることが多いため、おもちゃが散乱している状態も同様にNGです。
眠る部屋には、ベージュやブラウンといった落ち着いた色味を使用することがオススメ。
中間色と呼ばれるこれらの色味は、心を落ち着かせることができ、いい眠りを誘います。青や緑といった自然カラーもリラックス効果があるため、ポイントに使うといいでしょう。
3:昼光色や昼白色の照明を使用している
青白い昼光色や、太陽の自然な色合いを演出する昼白色は、子どもが勉強する際には集中力アップにいいのですが、遮光カーテンの話と同様に、脳が日中と錯覚してしまい、いい睡眠がとれません。寝る前は太陽が沈む夕焼けのようなオレンジ系の色味の照明を使うのが望ましいでしょう。
日中は昼光色や昼白色、寝る前にはオレンジっぽい色の電球色といったように、調光・調色できる照明であればベストです。