【防災】乳幼児家族が生き延びるために確認しておくこと
「災害時にできることは限られています。大切なわが子の命を守れるかどうかは、災害が起こる前にいかに準備できているかにかかっています」。これは、子育て中のママ向けに防災講座を行う永吉美さとさんの言葉。
9月1日の「防災の日」がよいチャンスです。いま一度見直してみませんか?
まず準備・確認すべきこととして挙げられるのが“室内の安全”、“避難経路と避難場所”、“備蓄品”の3つ。これらについて詳しく聞きました。
地震直後に死なないために!~室内の安全確認~
はじめに家族が一番長く時間を過ごす寝室、リビング、キッチンの安全確認から始めましょう。地震直後の“1秒”で動ける動作を想像し、落下物や倒れてくるもの、移動してくるものがないか確認します。
1秒では2、3メートル動くのが精一杯。テーブルで食事中ならテーブルの下に、リビングで過ごしているなら照明の真下を避け部屋の隅っこに移動する、また膝かけなどをかぶるなど、1秒でできそうな動きをイメージしてみるのです。
大きな家具は転倒防止の対策を、テレビもテレビ台や壁にしっかり固定しましょう。ピアノやキャスターつきのベビーベッドも横揺れで激しく動くので要注意!ストッパーで対応しましょう。
そして各部屋で、何も落ちてこないであろう場所=“安全スペース”を確保し、いつでも逃げ込めるようにしておく準備も。
津波や火災で死なないために!~避難経路と避難所の確認~
災害の種類によって避難経路や避難所は異なります。例えば津波、火災、川や山からの土石流では逃げるルートも変わってくるでしょう。それぞれの場合を想定して、避難ルートを再確認。
家から出る際も玄関だけではなく、裏口やベランダから出られるか確認しておくことも必要です。
私も引っ越してきたときに、子どもと避難ルート確認のために山道を歩きました。子どもたちは土地勘ゼロなので、1回ではなく何回か歩いてみることが必要で、また家族間の連絡方法もあわせて確認しておかねばと思いました。
栄養不足やストレスで死なないために!(災害関連死)~備蓄の準備~
3.11の東日本大震災までは、食糧の備蓄品は3日分と言われていましたが、現在は最低でも7日分となっているようです。水は多めに、食品は缶詰に偏ってしまうと塩分を摂り過ぎになるので、バランスを考えた備蓄を心がけましょう。野菜不足になりがちなので、食塩無添加の野菜ジュースはおすすめのアイテム。