子育て情報『「お母さんは僕が体操をやるから好きなの?」で目が覚めた押しつけの習い事』

「お母さんは僕が体操をやるから好きなの?」で目が覚めた押しつけの習い事

ですが私は、「本当は体操向き!」と、その言葉を聞き流してサッカーに力を入れることはしませんでした。
そのとき、息子は体操をやめたかったのかもしれません。でも当時の私は、そのことに気づいてあげることができませんでした。

息子の思いより、私の価値観やプライドを優先

ある休日の夕方。息子が私の顔を真剣な眼差しで射るように見てきて、ひとこと。
「お母さんは、僕が体操をやるから好きなの?」

背筋が凍る…とはこういうこと?
「何をやっていても好きだよ」「小学校になったら、サッカーのクラブチームに入ってもいいよ」と内心動揺しながらも話しました。
でも、今まで体操で積み上げてきた時間と実績が惜しい私。
サッカーに専念させる決断はできず、「体幹があるとサッカーに役立つよ。
小学校になったら、選手育成コースではなく普通クラスの体操でよいから」と体操教室にも通わせることにしたのです。

「どうせオレはダメなんだよ」が口グセに

その後、1年生の時に夫の転勤に伴い転校することに。
体操とサッカーを続けることにして、体操教室に近い住まいを選び、小学校のサッカークラブにも入部。これで息子の気持ちに最大限譲歩したつもりでした。
しかし、年長時、やりたくない懸垂の練習で叱咤激励を受け続ける環境が息子にとっては長かったし、引っ越しストレスも加わったのでしょうか。
入学後から態度も悪く、少しでも失敗や行動を指摘されると、「どうせオレはダメなんだよ」と、否定的な発言を連発。
教室では、どんなときでもお構いなしで、椅子をのけぞらせて机に足をかけて座ります。
体操教室の体育会系のしつけによる行儀の良さ、「挨拶」「上下を重んじる」「自分を律する」はどこ吹く風。

行儀のよい女子やそのママからお小言をいただくことも少なくない状況でした。

息子の大好きなサッカーをママも大切に

さすがに「ヤバい」と私も目覚め、完全な方向転換を迫られたのは1年生の冬。
「オレ、こんなはずじゃなかったんだけど…何でだろう」と学校で呟いていたと担任の先生から聞かされたとき。
冷やかしてきたお友だちを蹴って、注意を受けたときだったようです。
1、2年時の担任のK先生は、学校で態度が悪かろうと息子を邪険に扱わず、いつも様子を気にかけてくれる人でした。K先生の気づき、連絡に救われました。

ここでようやく、私は決心しました。
今からでも遅くない!彼の自尊心を取り戻そう!
息子にとって、「強制する人」

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