子育て情報『虫嫌いの私が昆虫博士の息子と過ごして見えてきたこと』

虫嫌いの私が昆虫博士の息子と過ごして見えてきたこと

ある時、アリが自分より大きな虫を運んでいました。それを見た息子は「ぼくがパパをおんぶするくらい大変だ、すごいなあ」と感動。
また「この巣とこの巣は繋がってるみたい」と気づいたり、アリの行列の先にはなにがあるのかつきとめたり、大人でも楽しめるような発見がありました。
知らない虫を見つけると、名前やその特徴を図鑑で調べたりもしました。

3歳の時には、散歩に出かけた先の草むらで小学生の集団がトカゲ取りをしている中に突入。
まだ小さな息子は小学生のように捕まえることはできなかったのですが、優しいお兄さんが1匹分けてくれ、大喜び。お兄さんと一緒に「ゴロウ」と名前を付け「絶対飼う!」と言い出しました。
トカゲのエサは生きた小さな虫など。
トカゲも虫も苦手な私にとってハードルが高すぎるので反対したのですが、息子の意思は固く飼育することになってしまいました。
息子はトカゲを「かわいいな~」と大切にし、自分で世話をする約束を守り、毎日欠かさずエサのバッタやコオロギを取りに行きました。
私は初めのころはトカゲが生きた虫を食べる姿に抵抗があったのですが、一生懸命に世話する息子を見ているうちに、「今日はたくさんバッタが取れてよかったね」と思うようになり、雨でエサの虫が取れない日が続くと「ゴロウ大丈夫かなあ」と心配するようになりました。
苦手だったトカゲにこんな感情を抱く日がくるなんて思いもよらないことでした。

生き物に興味をもったきっかけ2つ

私がさらに生き物に興味を持つようになったきっかけは、息子が見ていたNHK Eテレの「香川照之の昆虫すごいぜ!」という番組です。
カマキリの格好をしたカマキリ先生こと香川照之さんが、子ども向けに昆虫の授業をする番組なのですが、そのトークの熱さと面白さについつい見入ってしまうのです。
そして見終わると、特集された昆虫に対して、不思議と尊敬の気持ちが芽生えるのです。
もうひとつは小学生になった息子の愛読書の「残念な生き物辞典」シリーズ(監修・今泉忠明/高橋書店)。

思わずクスっと笑ってしまう生き物の残念な一面が書かれた内容なのですが、実際にその生き物を見つけた時には、「本当だ!」とじっくり観察したくなります。

どちらも親子で楽しめる内容で、生き物が苦手な人も見方が変わる可能性あり!おすすめです。

ママが苦手でも大丈夫、子どもの発見を前向きに見守って

そうして気づけば生き物の楽しさに目覚め、今では息子と生き物探しや飼育を楽しめるようになりました。

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