低学年必見!読書感想文が楽しく書けるコツをプロ講師に聞いてみた
「もし選んだ一冊がしっくりこなければ、違う本を探しましょう。読書経験はあればあるだけ自分の価値になるので、これを機に様々な本を読んでみるのがいいと思います」。
STEP2:インタビューで子どもの感動に共鳴する
読み終えたら、いよいよ子どもの感情を引き出します。
「小学校低学年は、いきなり感想を書きなさいと言われても困難です。感じたことがあっても、それを人に伝わる言葉にするのは難しいので、親が導いてあげましょう」。
ー子どもの感想をうまく引き出してあげる方法は?
インタビュー形式で感想を聞いてあげましょう。まずはお話の中で一番好きだったところを聞きます。そこから「なんで?」と掘り下げていきます。
「どんな言葉がよかった?」「どんな気持ちになった?」など様々な視点から聞いてください。
まだ語彙も少ないですし、支離滅裂な答えが返ってくることもあるでしょう。その時は親が言い直してあげるといいですよ。
大切なのは、子ども自身が持つ“語りたい本能”を引き出してあげること。たとえ、トンチンカンな答えでもすくい上げてください。
また、ストーリーの本質とかけ離れた部分に感動していても、それも一つの感想です。
感想に正解はないので、子どもならではの意見、言葉、視点に気づいてあげるとどんどん語ってくれるかもしれません。
読書感想文を通して、子どもの持つ感性を再発見できる機会にもなりますよ。
インタビューで聞き取った子どもの言葉は、付箋やメモを使って書き留めておきます。
そのインタビューメモを使って作文へ進みます。
STEP3:誰かの心に響く文章の書き方とコツ
「読書感想文の書き方」と調べるとたくさん方法が出てきます。起承転結を意識した書き方が基本とされていますが、ここではあえてマニュアルから外れます。
今回のテーマは「楽しく読書感想文に取り組む方法」。模範解答的な枠組みにとらわれず自由に、かつ誰かの心に響く文章の書き方をお伝えします。
ーインタビューメモをどのように感想文へと仕上げればいいのでしょうか。
インタビューでは子どもが最も心が動いた部分に注目して掘り下げました。
作文にする時も、心に残ったセリフやシーンを切り取り文章を構成します。
1.心が動いたセリフやシーンの紹介
2.簡単なあらすじ
3.感動した場面への自分の意見・共感した理由
4.読書から得た新たな視点
冒頭でいきなり、心が動いたセリフやシーンについて書きます。