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「おなか痛い」は傷つきのサイン!?悩みがちな子に今すぐやってほしいこと

あんふぁん
「おなか痛い」は傷つきのサイン!?悩みがちな子に今すぐやってほしいこと


「おなかが痛いから今日はお休みする…」
幼稚園や学校に行きたくなくて、朝からそう言い出す子は少なくないようです。その原因で多いのが、友達とのちょっとしたトラブル。
お休みさせるのも手かもしれませんが、なにかあるたびに毎回休ませていいのかと悩むママも。
無理やり行かせるのではなく、子ども自身が「イヤなことはあるけど、今日はうまくいくかもしれない!」と前向きに切り替えられるようになれたらいいですよね。
私は元幼稚園教諭で今は二児のママ。何人ものママ友からこのような話を聞き、親にできることはなんだろうと考えました。
今回は、友達に言われたことを深く悩みがちな子にこそ、普段からしてあげてほしいことをお伝えします。

傷つきやすいのは自信がないから


同じようにうまくいかないことが起きたとき、めげない子と悩んでしまう子います。
私が幼稚園教諭をしていたときのことを思い出してみると、その違いは性格の明るさや気の強さからくるものではないように感じていました。
では違いはなんなのか…それは「自信」ではないかと思います。

自分に自信ない=自己肯定感が低いと、相手の一言で自分自身を否定されたと感じてしまうため、悩んで傷ついてしまいがち。
逆に、自分に自信がある=自己肯定感が高いと、自分自身ではなくその「行動」が悪かったと切り替えられるため、「次は違うやり方をしよう!」と考え、深く傷つくことは少ないのです。
すぐに怒って手が出る子も同じで、自信がないため友達の言葉に過剰に反応してしまうのだと思います。

子ども自身が自信をもてるように


そこで、子どもが自信をもてるようにするための家での接し方を考えてみましょう。
「自信をもてる=ほめる」思いがちですが、行動だけをほめ続けると「ママは〇〇ができる自分が好きなんだ」と伝わってしまう可能性が。
そこで、自信をつけさせ、自己肯定感をアップするには行動を認めるのではなく、まずは「そのままの自分で大丈夫、大切にされている」という実感が持てるようになることが大切です。

そこでポイントとなるのが、「叱り方」です。

否定しない叱り方「Iメッセージ」を意識して


子育てをしていて「叱る」場面は多いですよね。その際に子ども自身を否定しないことを意識しましょう。
例えば、「いつも片づけしないよね!本当にだらしない!」というように本人を否定する言葉をつかうのはNG。
「〇〇の片づけをしてね」と、すべきことを具体的に伝えるようにするのがいいと思います。

I(私)メッセージの言葉かけ
幼稚園教諭時代に学び、今でも心がけている「I(私)メッセージ」の声かけ方法を紹介します。

《例》子どもがいつまでもゲームをやめない時
・「いつまでやってるの!いい加減にしなさい!」
この言葉かけはYOUメッセージといいます。これだと命令のようにもとれますし、子どもは一方的に自分のしたいことを否定されたように感じてしまいます。

・「ゲームをこれ以上続けてあなたの目が悪くなったら、ママは悲しいよ」
これがIメッセージです。子どもの行動に対してママがどう感じたかを話すのです。この注意の中にはママの子どもへの前向きな想いが込められています。そのため子どもは自分自身が否定されたと感じることなく、素直に受け入れることができるのです。

感情的に叱った時は、理由を伝えて仲直りを


とはいえ、何度も同じことで叱ったり、ママの体調が悪かったり、毎日の育児で感情的にならないのは難しいですよね。
私自身も、感情的にならずに子育てするのは正直言って不可能!先生としては冷静になれても、24時間365日続く育児となると、イライラする日だってあります。
だから、感情的に叱ってしまったときは、お互いに落ち着いた時に子どもに事情を話して謝るようにしています。
「さっきは言い過ぎてごめんね。
でも、何度も同じことをされたら、ママだって怒りたくなるよ」
「強くいってごめんね。でも頭が痛い時にうるさくされたらイヤなんだよ」
子どもに直してほしいことは伝えつつ、ママがここまで怒っている原因は、子どもだけのせいではなく、ママの中にあることも伝えるようにしています。
そして、仲直りのハグも忘れずに!スキンシップは無条件に愛情を伝えることができますよね。

家に帰れば絶対的な味方がいるという安心感を


また、子どもが家で気軽にグチを言えることも、めげない秘訣なのではと思います。
子どもが「友達にイヤなことをされた」と話したとき、親が大げさにとらえて騒ぐと、子ども自身は不安になってしまいます。そのあと何かあっても「また親を心配させるからだまっていよう」と考えてしまうことも。
そこで、私は子どもが話をしてきたら動揺しすぎず、「それはイヤだったね」と共感することを大切にしています。大人でも、話すことでスッキリしてまた頑張れるということはありますよね。
話して共感してもらえたら、ほとんどのことは「まず自分でがんばってみよう!」と思えるようです。

親は幼稚園や学校でのすべてのことから守ってあげることはできないですが、「自分は大切な存在」という実感のお守りを持たせることはできます。
今は気にしがち、悩みがちな子も、これからの経験で自信を持てたら少しづつ変わることができるはず。普段の声かけや叱り方を意識することで、ゆっくりとでも確実に伝わっていくと思います。

<文・写真:ライターnicoai>

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