シリーズ 専門家にきく! 映画『若おかみは小学生!』高坂希太郎監督にインタビュー 子どもたちに伝えたい“おっこ”が大切にする「もてなしの心」
環境の中で成長していきますが、この映画を通して子どもたちに感じてほしいことはありますか?
高坂:多感で自意識が強くなる11~12歳ごろの子どもは、成長するうえで超えなければいけないハードルがあって、そのハードルは自分の力だけでどうにかなるものと、どうにもならないものがあると思うんです。
今回の映画では「両親の死」という、自分ではどうにもならないことを抱えているおっこが、温泉街で働くなかで、さまざまな人たちと接しながら社会を知り、いかに成長していくかを描きました。
これから大人になり、社会をつくっていく子どもたちが、自分のためだけでなく、他者のために行動するということを考えるきっかけになったらうれしいですね。
子どもたちだけでなく、大人も楽しめる映画!
――最後に、この映画を楽しみにしているみなさんへメッセージをお願いします。
高坂:映画の楽しさや美しさを大事にして制作しましたので、小さいお子さんには「楽しかった」とか「きれいだった」と、素直に思ってもらえれたらうれしいですね。
また、原作を知らない方でも十分楽しんでいただけるストーリー展開にしようと、練りに練りました。大人が観ても楽しんでもらえると思います。観たあと、親子のそれぞれの視点で意見交換して、相互理解を深めてもらえたらうれしいです。
――ありがとうございました。
作品情報
劇場版『若おかみは小学生!』
2018年9月21日(金)TOHOシネマズ 日比谷他全国ロードショー
原作:令丈ヒロ子・亜沙美(絵)(講談社青い鳥文庫『若おかみは小学生!』シリーズ)
監督:高坂希太郎、脚本:吉田玲子、音楽:鈴木慶一 他
キャスト:小林星蘭、水樹奈々、松田颯水、薬丸裕英、鈴木杏樹、ホラン千秋、設楽統(バナナマン)、山寺宏一 他
劇場版『若おかみは小学生!』公式サイト
©令丈ヒロ子・亜沙美・講談社/若おかみは小学生!製作委員会
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