子育て情報『教えて! 陰山先生 第32回 先生を過度に嫌う小6の娘』

2018年10月1日 12:00

教えて! 陰山先生 第32回 先生を過度に嫌う小6の娘

また、子どもの会話に入ろうと努力するのは分かりますが、子どもの気持ちを察し、話題を考えないと逆効果になります。担任の先生がまだ30代ならば、学年主任など管理職の先生に間に入ってもらい、お話されるのがいいと思います。

次にお子さんの問題です。いちばん気になるのは、先生に対する反抗の中心にいるということです。「みんなも先生を嫌っているはず」と本人が思っていても、意外とそうではありません。先生がどんな人でもちゃんと話を聞こうとする子はいます。そういう子も含めて先生に反発させようと思って、声高に先生の悪口を言ってしまっているのではないでしょうか。

そうした場合、クラスの雰囲気を悪くしているのは、先生ではなくその子だと思われてしまうのです。
今回男友だちのお母さんから忠告されているのは、その状態になっているためではないかと、とても気になるのです。

先生への不満は保護者から伝える

ではどうすればいいのでしょう。

第一は先生に反発するようなことがあっても、冷静であるべきで、感情的になってはいけないということを教えてあげることです。

「人を呪わば、穴二つ」ということわざがありますが、
人を嫌い、それを口にすると、やがて自分が周囲から嫌われるようになることは子どもでなくてもよくあることです。そしてクラスが改善していく段階になると、クラスを悪くした犯人だという扱いをされてしまい、やがて自分がクラスに居づらくなることがあります。先生に限らず誰に対しても悪口を言うべきではなく、誰かに何か問題があれば問題そのものに絞って、相手に冷静に伝えてあげればいいことです。

また相手が先生の場合、先生に対する要望は保護者が伝えるからと話し、子どもが過度に反発すると問題が悪化することを教えてあげるべきでしょう。

同じクラスの男子のお母さんから「先生は困っているみたいよ」と、すでに言われてしまっていることの意味を理解させてあげてほしいのです。
そしてもうひとつ。多くの女子がいるなかでお子さんの反発が目立つというのは、お子さん自身がこの問題とは別に、不満やストレスを抱えているというようなことはないでしょうか。学校や塾、おけいこ事、家庭内などで困っていることはないか、不満に思っていることはないか、お子さんの話をゆっくり聞く時間を持ってみてはいかがでしょうか。

そして、どこに本当の問題があるのかということを理解し、そこから少しずつ解決策を探ってあげることが大切だろうと思います。

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