シリーズ 専門家にきく! スポーツ栄養アドバイザー石川三知さんに聞く チャレンジできる体のつくりかた第4回(全4回・レシピあり)
そして、前後の食事でコンビニエンスではない、新鮮で、温かくて、香りのよい食べ物をしっかり摂ればいいんです。
――市販のお菓子を食べることもあるのですが、手づくりにした方がいいですか?
市販のお菓子がダメと決めるのではなくて、手づくりのお菓子を食べさせる頻度をふやせばいいと思います。ヨーグルトに生クリームや蜂蜜、果物を入れて、何回かかき混ぜながら凍らせるだけでおいしいヨーグルトアイスができるんですから(笑)。簡単でしょう?炊き込みご飯をちいさなオニギリにして冷凍しても補食になりますよ。
――小学校高学年になるとダイエットしてしまう女の子も出てきます。成長期にダイエットしてもよいのでしょうか?
本当に危険です。無駄に太らないように、お子さんが思う美人さんになるように、「こんな食べかたをしてみたら?」ってアドバイスをしてあげてください。
わたしがサポートしている大学生の選手たちも、「しっかり食べて、燃焼することをくり返していれば大丈夫」「炭水化物抜きのダイエットは絶対ダメ」の教えを守っていたら、その選手たちの体のタイミングに合わせて体脂肪率がグングン落ちて、食べても太らない体になりました。
――食べることに興味がない子どもには、どんな工夫をしたらいいのでしょうか?
食べることに興味がないお子さんは、食べることをがんばらないので、すぐに食べることをやめてしまうんですよね。そんなときには、ひとさじの中にいろんな栄養が入る食事からはじめてください。ドリアとかワンプレート料理とか、サンドイッチとかおにぎらずもいいと思います。そのひとさじ、ひと口の中にいろんな味と食感の食材を入れる工夫をして、いずれ興味がわくようなきっかけを用意してあげましょう。それがなにかのきっかけになるかもしれないと信じてあきらめないことが大切です。
――難しく考えがちな栄養素の話ですが、いまつくれる食事になにを足すか、どんな工夫をするかで、将来につながる体づくりができるんですね。しかも、石川さんに教えていただくレシピは想像しただけでもおいしそうです。石川さん、ありがとうございました。
最後にママとパパがちょっぴりラクできるレシピと、スタイルがよくなりたい子ども向けのレシピを1つずつ教えてもらいました。
【石川さんおすすめ】ママとパパがちょっぴりラクできるレシピ
ジャンバラヤ
撮影:武井メグミ
1人分469kcal調理時間60分
材料(1合分)