すくすく伸びる子どもたちに、本当に大切なこと 子どものころ、好きなことに夢中になったらこうなった。没頭して生きる大人たちの言葉
だから、教室では作品のよいところを見つけるのが先生の課題です。
(中略)
わたしも、旅先で心が震える景色に出会ったとき、ただ漠然と眺めるのでなく、絵を描く目的で〈見つめる〉と、「ここにこんな色が眠っている」とか「ここの映り込みはこんなにきれいだったんだ」とか、眺めていただけの時には気づかなかった発見があります。描くというアウトプットをすることで、見る目が研ぎすまされていくんです。
→掲載ページを見る
オタクならではのこだわりで、楽しんで取り組んだ自由研究 春風亭吉好さん(落語家)
落語家・春風亭吉好さん
マイペースで、自分の好きなことに熱中した子ども時代ですが、それは中学、高校へと進んでも変わりませんでした。もともと目立ちたがり屋だったこともあって、ずっと演劇部に所属していました。中学の演劇部なんて部員は女子ばっかりで、男子はぼくひとり。でもそういうのは全然気になりません。
「オタク」についても同じです。小学生時代はだれでもアニメや漫画が好きですが、どこかで卒業するかしないかが「オタク」への分かれ道なんだと思うんです。ぼくはとうとう卒業しないまま、どんどん深く入りこんでいった(笑)。「オタク」という言葉にありがちなイメージも、やっぱり気にしませんでした。
だって好きなものは好きなんですから。
そんなぼくに対して、両親は特に何も言いませんでしたね。社会的なルールを守って、他人に迷惑をかけなければ、何でも自由にやらせてくれていたと思います。中学3年の夏休みには、友だち3人と「青春18きっぷ」で山口県まで行ったんですよ。時刻表を自分たちで調べて、大人のいないはじめての旅。高校受験を控えていましたが、へんに安心してくれていたようです。母がよく言っていたのが「あんたはわたしの子どもだから大丈夫」(笑)。その根拠がどこにあったのか、よくわからないんですけどね。
→掲載ページを見る
親もいっしょに、子どもと自由研究を楽しんで!岡田ひとみさん(ねんど造形作家/エデュテインメントアーティスト)
ねんど造形作家/エデュテインメントアーティスト・岡田ひとみさん
そんなわたしに母は手出しも口出しもしませんでした。母自身、子どものころ、絵を描いていたとき先生に手直しされたことが、すごく嫌だったらしいのです。誰かに手を入れられたら、もう自分の作品じゃないと…。