2020年に日本の教育が大きく変わると言われています。学習指導要領の改訂と大学入試改革が行われます。変わるとは知っていても具体的にどんな風に変わるのか、意外と知らない方も多いのではないでしょうか。
「うちの子はまだ小さいから早いな」と思う方もいるかもしれませんが、小学校の勉強がどう変わるのかを知って、早くから対策をすることは決して無駄にはなりません。まずは改革の概要をしっかり理解しましょう。
1. 学習指導要領の大幅な改定
学習指導要領とは、日本教育の大まかな指導目標です。
都度見直されていますが、2020年には小・中・高校で全面的に見直されます。
教科・科目面では、小学校3・4年生で「外国語活動」、5・6年生で「英語」教科化、高校では「公共」「歴史総合」「地理総合」「理数探求」などが新設されます。
さらに学びの特徴として以下のようなものが導入されます。
(1) アクティブラーニングの導入
アクティブラーニングとは「主体的・対話的で深い学び」を示し、教科ではなく授業方法です。正解を先生が教える一方的な授業ではなく、解き方を班ごとに話し合ったり個々に意見を出し合ったり、という双方向、対話的な学びのスタイルを取ります。
(2) プログラミング教育の実施
小学校でプログラミングが必修化されます。プログラミング言語や技術を学ぶというよりは「プログラミング的思考」を学びます。プログラミング的思考とは、何か問題があるとき解決するための最適な方法を考え、予測し、それをトライ&エラーで解決することです。
今までの、知識を詰め込みいかに覚えるかという教育から、覚えたことをどう使っていくかに重点が置かれていきます。解決力や、持っている知識をどう使うかが問われるようになります。
2. 英語改革
年々進むグローバル化に向けて、英語教育についても改革が行われます。
使える英語力を目指し、学習開始年齢の前倒し・4技能(聞く、話す、読む、書く)の取得を求めての改革となります。
・小学校3・4年生
週1コマ程度の「外国語活動」
年間35コマの授業
聞く・話すことの言語活動
・小学校5・6年生
週2コマ程度の「英語」
年間70コマの授業
成績(数値による評定)がつく
活字体の読み書き
語順への気付き
・中学生・高校生
英語の授業は英語で行うことを基本とする
高校では「論理・表現」