子育て情報『自閉症は遺伝する確率があるの?きょうだい、父親、母親との関係は?』

自閉症は遺伝する確率があるの?きょうだい、父親、母親との関係は?

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医学的にはっきりした結論は出ていませんが、遺伝子配列が同じ一卵性双生児で一致率が高いことから、やはり遺伝的要因の関与が推測されます。一方で遺伝子配列が一致しても100%発現するのではないこともわかりました。これは遺伝要因と環境要因の相互影響説の根拠の一つとも言われています。

また、きょうだいに自閉症の人がいる場合、一般より発現率が高くなる傾向があると言われていますが、遺伝的要素が強かったとしても、必ず自閉症が現れるわけではありません。兄・姉の特徴の全てがそっくりそのまま次に産まれてくる子どもに伝わるとは限りません。きょうだいだけでなく両親や祖父や祖母に顔が似ていたり、遺伝子の突然変異により両親にはない特徴が子どもにみられたりなど、受け継がれる要素や表れ方はさまざまです。

もし、きょうだいに自閉症の子どもがいても、本人はそうでないこともあります。またきょうだいに自閉症のある人がいなくても自閉症の子どもが生まれてくる可能性もあるのです。
つまり生まれてくるまで自閉症かどうかはわからないのです。


自閉症は男女で発現率が違う?

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28208000690

調査によって数値にばらつきはありますが、自閉症は男性の発現率が女性に比べ高い傾向があると言われています。

男女比は3~4:1で男子に多いと考えられてきたが、近年の調査では男女比の差は少なくなりつつある。

(岡崎祐士/総編集『ICD-10精神科診断ガイドブック』中山書店、2013年/刊P.587より引用)
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男性と女性では脳の構造が違うことや、染色体の違いから、男性の方が自閉症の発生率が高いのではないかという説もありますが、原因はまだはっきり分かっていません。

一方、男性と女性では症状にも少し違いがあり、男性は「コミュニケーション能力が低い」「言語の発育不足」などの症状がよりみられるといわれています。ところが女性の場合は男性と比べて症状が軽いので、自閉症であるとわかりくく、気づかないまま暮らしている人もいると推測されます。そのため統計に反映されていないのでは、という可能性も指摘されています。

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