子育て情報『自閉症は遺伝する確率があるの?きょうだい、父親、母親との関係は?』

自閉症は遺伝する確率があるの?きょうだい、父親、母親との関係は?

そのため、実際のところ4:1よりは男女差は少ないとする研究者もいます。


自閉症を検査する方法はあるの?

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現在の医学では妊娠中の羊水検査、血液検査、エコー写真などの出生前診断で判明することはありません。また、出生後も遺伝子検査や血液検査といった生理学的な検査ではわかりません。これは自閉症の原因が完全には解明されておらず、またその原因も複雑で単一ではないと考えられるためです。生理学的な検査方法を確立するのはかなり難しいとも言われています。

自閉症の人の多くが幼児の頃から12歳ぐらいに何らかの症状をきっかけに専門機関を受診し、医師によって自閉症だと診断されます。診断は問診と心理検査・知能検査などの様々な検査を総合的に判断して行われます。その他MRIを使い脳の器質的な疾病がないかを確認する場合もあります。
検査や診察は一度ではなく、何度か行われたうえで慎重に診断が下されることが多いです。


自閉症の原因はまだ解明されていない

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現在の医学では、自閉症の原因は完全には解明されていません。自閉症については現在研究がさまざまな角度から盛んに行われ、検査法や治療法を含め原因の解明が切望されています。その中で、遺伝要因と環境要因の相互影響説といった輪郭がおぼろげながら見えてきたといえます。

遺伝するかどうかというのは本人や家族にとって大きな関心事でしょう。また遺伝的要因が関係していると聞くと、不安を感じるかもしれません。しかし、現段階でわかっている範囲でも、自閉症の発現は様々な要因が複雑に影響しあい、いわば偶然性が大きいといえるのです。少なくとも「遺伝のせいで自閉症が発現した」というのは正確ではありませんし、単純に親から子へと遺伝するのではないことがお分かりいただけたのではないでしょうか。
また「親の育て方のせい」というのも医学的に否定されています。

自閉症は早期に症状に気づき、早期に療育や環境調整といった支援を始めることで、本人の生きづらさがかなり緩和できることがわかっています。個々のケースにとって原因をあれこれと追及し悩むことは、子どもの成長や支援にとってはあまり有益ではないかもしれません。

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