子育て情報『「読むのが苦手…」ディスレクシア(読字障害・読み書き障害)の診断・検査の内容は?』

2016年9月12日 19:00

「読むのが苦手…」ディスレクシア(読字障害・読み書き障害)の診断・検査の内容は?

一般的には文字を習い始める頃に気づくことが多いとされ、小学生以降の診断がほとんどです。

就学前の乳幼児期には文字に興味を示さなかったり、言葉の発達が遅れるなどの症状が現れますが、専門機関に行っても経過観察になることがあります。

日本でのディスレクシアの認知度はまだまだ低く、最近になって少しずつ知られるようになりました。そのため、障害に気づかずに成長し、大人になってからディスレクシアの診断を受ける人もいます。また、ADHDや自閉症スぺクトラム障害などと合併している場合もあり、それらの診断や治療の過程でわかることもあります。


専門機関でディスレクシアの診断を受ける目安は?

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28174008792

ディスレクシアの症状のあらわれ方は一人ひとり違います。そのため困りごとの解決法も一人ひとり異なり、ただ単純に勉強量を増やすだけでは読めるようにはなりません。

ところが、本人は頑張っていても読めないのに、怠けていると思われることも多く、先生や親から叱られることもあります。
そこからうつ病や不登校などの二次障害を引き起こすことがあるため、早めにディスレクシアと気づいて適切なサポートにつなげることが大切です。

今現在、ディスレクシアを医学的に根本治療する方法は確立されていません。診断は必ず受けなくてはいけないものではありません。ですが、検査によって何に困難を感じているかがわかることがあり、それが支援や解決のきっかけになることも多くあります。

ディスレクシアと思われる症状が見られたら、まずは専門機関で相談だけでも受けることをおすすめします。


ディスレクシアの診断基準

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日本では標準化された診断基準が存在せず、医学的な診断ではディスレクシアという名称は使用されません。

同じような症状として医療機関では世界保健機関(WHO)の『ICD-10』(『国際疾病分類』第10版)における特異的読字障害(Specific Reading Disorder)やアメリカ精神医学会の『DSM-5』(『精神疾患の診断・統計マニュアル』第5版)における限局性学習障害(Specific Learning Disorder)

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