完璧主義な子どもとどう関わればいいの?曖昧さを許せない娘は…
お家の本は修繕しているけど、図書館の本は数10年も保管する必要があるため、劣化するセロテープは使用してはいけないこと。本を大事にできること、それは素晴らしいと思っていることも合わせて伝えました。
それでも、娘の否定的な言葉の嵐を止めるには、とても時間がかかりました。
もし、私の説得でその場は立ち直れたとしても、娘の頭の中では何度もこのシーンが蘇り、そのたびに顔が赤くなるほど恥ずかしく、自分を責める行為が続くのです。
私もそうだったから、娘の気持ちは手に取るようにわかるのですが、このパニックを回避できる手立てはないものでしょうか。
2択でこんなに苦しむならと、増やした選択肢の数は…
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そこで、娘が自分の行動を評価する際に、今までよりも多くの段階を、設けてみました。
「良い」は、すごく良い、良い、ちょっと良い
「普通」
「悪い」は、すごく悪い、悪い、ちょっと悪い
まずは、この7段階で考えてみることにしました。
選択肢が増えたことで変わる、物事の見え方に気付いた娘は
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私は、7つに分類した善悪判断を用いて、娘に改めて今回の出来事を聞いてみることにしました。
私「図書館の本を修繕しようとする気持ちは『すごく良い』、丁寧に補修できたのも『良い』、知らなかったとはいえセロテープを使ってしまったのは『悪い』。
総合的に見て、今回の行動はどうだったかな?あなたが今自分を責めているように『すごく悪い』ことだったのかな?」
娘「う~ん、良い方が多いけど、悪いもあるから、『ちょっと悪い』ぐらいかもしれない」
私「そうだよね。『ちょっと悪い』ぐらいだよね。自分は生きてる価値がないとか、何の役にも立たないとか、思ってしまう気持ちはママにもよくわかる。でも、それだとあなたが苦しいでしょ?
そんな時は、こうやっていろんな段階がある中から、自分の行動を評価してみてもいいんじゃないかな。」
娘「そうかもしれない。難しいけど今度からやってみる」
こうして、この事件は幕を閉じました。
私も辛かったからこそ、できることがきっとある
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私自身もアスペルガーの特性をたくさん持っており、娘について調べるうちにわかったこともたくさんあります。