知能検査とは
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10132106414
知能検査とは、知能を測定するための心理検査の一つです。
知能検査は、単に受検者の知能を測るだけでなく、検査結果を基に、その人に合った支援や学習指導の方向性のヒントを得ることを目的としています。
知能検査においてはIQ(知能指数)の値を指標とすることが多くあります。IQはInteligence quotientの略で、知能のレベルを評価するための標準化された尺度です。検査は、精神年齢、IQ(知能指数)、知能偏差値などによって測定されます。IQの値の範囲は測定の手段によって異なりますが、一般的に平均値を100として比較可能な分類がされます。
『発達障害事典』(2011年・明石書店刊)によると、IQの値による分類は以下のようになります。
・130以上:極めて優秀
・120-129:優秀
・110-119:平均の上
・90-109:平均
・80-89:平均の下
・70-79:境界線級/ボーダーライン
・70未満:知的障害
https://www.amazon.co.jp/dp/4750333271
一方で、知能検査の是非には議論もあります。
IQをはじめとする検査指標は、検査作成者が考える知能の定義に基づいて作られたものであり、一つの指標のみで人間の知能のすべてを測ることはできないからです。
そのため、それぞれの知能検査が、何を目的としてどのような指標で知能を測定しているのかを理解したうえで、検査結果を参考にすることが大切です。
http://forum.nise.go.jp/soudan-db/htdocs/index.php?key=muy7v5g0c-477
参考:国立特別支援教育総合研究所教育相談情報提供システム知能検査の目的と適用
知能検査の歴史
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10272002463
1800年代、初等教育が始まった日本やヨーロッパでは、すべての子どもたちが同じような方法で教育を受けていました。
しかし、現在と異なり知的障害や発達障害に対する配慮が不十分であったため、学習に困難が生じる子どもも多く見られるようになりました。