2016年8月11日 14:00
得意なことがつまづきの原因に?検査結果から見えた息子の悩みの正体は?
息子の得意を伸ばそうと選んだはずだけど…
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みんなと同じやり方をしても、なかなか思い通りにいかないのが、発達障害児の子育て。しかし、1つでもその子に合ったやり方が見つかると、大きく成長することがあります。
自閉症の息子は来年小学生。
身体が弱く苦手な事も多いため、自己肯定感が下がってしまう機会も多いのですが、何か1つでも自信を持ってできる事を見つけてあげたくて、息子の好きな算数を公文でやらせてみることにしました。
公文を始めた当初は、楽しそうでサクサクと進んでいたのですが、計算が繰り上がりに差し掛かると、途端に進みが遅くなり、1枚のプリントに数10分かかるように。
1問解くたびに「ママ、これで合ってる?」と聞くようになり、「1枚終わったら丸つけをするから」「間違ってもいいから、自分できちんと考えなさい」と何度話しても、1問ずつ答え合わせをしないと次に進めなくなっていきました。
「息子の得意なこと」が、つまづきの原因だった?
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10736002792
なぜこんなに不安に思うのだろう?間違えるのが嫌だから?
どこにつまづいているのか疑問に思い、発達検査の結果を見直してみると…WISC検査の結果から、息子は複雑な思考が苦手ということがわかりました。
しかし、それを補うように右脳に発達していて、見たものを丸ごと記憶する能力は秀でています。
この検査結果を見直してから気づいたのですが、実は息子は、苦手な部分を補うべく、計算問題の答えを丸暗記していたのです。
だから1桁+2桁になると、パターンが多すぎて暗記しきれず、1問解くたびに「(自分の暗記は)合っているか?」を確認していたのですね。
息子は、暗記力が強かったから算数が得意に見えただけで、自分で考えて答えを出してはいなかったのです。
「道具を使うのが好き」が大きなヒントに
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10272003238
「息子が暗記に頼らずに、自分で考える力を身に付けるにはどうしたらよいのだろう?」
そう考えた私は、目で覚えるのが得意な息子が概念を理解しやすいようにと、ブロックを使って一緒に計算したり、紙に書いてみたりして試行錯誤を繰り返しました。