知ってよかった!頭の良さや覚え方に関係する「認知特性」の話
言葉を認知する方法は、十人十色
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10168000621
「空」と聞いた時に、あなたは何を思い浮かべますか?
まだ子どもが生まれる前に、家族で話をしてみると、
青々と広がる空の絵を思い浮かべる人、そこに流れる雲や飛行機が飛んでいく様子まで映像で思い浮かべる人。色々な人がいることがわかりました。
そんな話をするまで、「空」と言われたら他人も自分を同じものを思い浮かべているばかり思っていました。そして、言葉の認識がそれぞれで違うことが原因で、行き違いが起きることがあると分かりました。
ちなみに私は「空」と言われると、「空」という漢字を思い浮かべます。背景は白、明朝体で、墨で書いたようなどっしりとした字です。残念ながら空の映像を思い浮かべる事はできません。
その頃は、「人それぞれで面白いね!」で終わっていたお話ですが、これは発達障害の子どもたちを育てる上で、とても大きな意味があったのです。
『医師のつくった「頭のよさ」テスト』とは?
出典 : http://www.amazon.co.jp/dp/4334036899
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本田真美著 『医師のつくった「頭のよさ」テスト』2012年、光文社
子どもに発達障害の診断が下り、障害について学ぶようになってすぐに出会ったのが、この『医師のつくった「頭のよさ」テスト』という本です。ちょっと誤解が生まれそうなタイトルですが、サブタイトルは「認知特性から見た6つのパターン」となっており、こちらの方が本書の内容を的確に表していると思います。
認知特性とは、情報を頭の中で理解・整理・記憶・表現する方法のことで、この本では以下の6つのタイプに分類されています。
① 視覚優位者(写真・カメラアイタイプ)
② 視覚優位者(三次元映像タイプ)
③ 言語優位者(言語映像タイプ)
④ 言語優位者(言語抽象タイプ)
⑤ 聴覚優位者(聴覚言語タイプ)
⑥ 聴覚優位者(聴覚&音タイプ)
人にはそれぞれ生まれ持った認知特性があります。すべての認知能力をバランスよく平均的に持ち合わせている人もいれば、いずれかの認知特性だけが特に強く、他の認知特性が弱い人などがいます。