2016年9月29日 14:00
2年の不登校を経て「何かやりたい」と息子が言った。進学までの道のり
というメッセージを伝えていきました。
外出も無理のないところからスタートしました。近場のコンビニに行ったり、時にはコンサートに行ったりと、外出で関わる人から関連付けて、進学や将来の選択肢をできるだけ多く伝えていきました。
そして息子の様子を見ていた私は、ある1つの考えにたどり着きました。
「この子には、信頼の置ける人との関わりが必要。そして同じ障害のある人との関わりが大事。障害があっても生きていく道はたくさんあるんだと知ってもらうことが大切。」
母としての素直な想いを、息子に伝える
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10146003517
そのような考えに至ったときに私の頭に浮かんだのは、数年前に出会った、息子と同じ目の病気で全盲になった特別支援学校の先生のことでした。
その先生は私の気付かない息子の気持ちを指摘してくれたり、見た目で判断せずひとりひとりの心に寄り添う支援が必要なことを息子が通う学校に伝えてくれたり、私の思いを聞いてくれたりと、ずっと私たち親子を支えてくださっていました。
その先生がいる支援学校なら、この子は生きる力をつけていけるのでは?
支援学校に見学に行き、先生方の子どもへの接し方を見ると、私の思いは確信に変わりました。
そして私は考え抜いた末に、息子にその素直な気持ちを伝える事にしました。
「お母さんのわがままだと思ってきいてくれる?お母さんはこの支援学校が素晴らしい場所だと思ってる。あなたがここで学んでくれたらお母さんは嬉しい。ここを卒業したら、自分の好きなように生きなさい。その時は全力で応援するから。その力を身につける為にもここで学んで欲しい。」
支援学校へ入学した息子に、笑顔が戻ってきた
進学までの道のりの画像">
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10132006043
支援学校との個別面談なども通して、学校の雰囲気をつかんだ息子も、入学を決意しました。
支援学校の入学式で入学者の名前を呼ばれたとき、息子は「はい!」と返事ができました。それだけで、「ここは息子が安心して過ごせる場所だ。」と安心しました。不安になると声を出せなくなる息子が式典の場で返事をできるほど、その学校はあたたかい雰囲気だったのです。