2016年10月27日 13:00
「困りごとの解決」だけが、発達障害者への支援とは限らない―アスペルガー当事者の高校教師が伝えたい思い
自分を観察し昨日とは違う自分を発見するのは楽しいことです。いろいろな実験をしてみることも楽しいです。
例えば、散歩したり、食事の内容を変えたり、そんな些細なことで、今日という日は昨日とは違う展開を見せるのです。それは、社会でも、周囲でもなくボクが変化しているからに他なりません。
「困っている人の支援」という発想から抜け出そう
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10685003193
ボクに質問や相談をしてくれる人のなかには、発達障害のある人の支援をしたい、という人も多くいます。
彼らと話していると、実は「支援したい人も困っている」のだということに気づきました。
「困っている人を支援したいけど、どうしたら良いかわからない。彼らが何を感じているか分からない」
そのことが彼ら支援者自身の「困り感」を招いていることがしばしばあります。
ボクはそういう人たちにも、まずは自分の幸せを第一に考えてほしい、と伝えたい。
困っていることを解消するというのは、お互いの間にある「差を埋めようとする」ことです。そもそもそんな期待を持つことを、やめてしまってはいかがでしょうか。
あなたにできることだけをしてあげる。それしかありませんし、できないことを前もってハッキリ伝えてあげる方がいいと思います。
抱えきれないことを引き受けると、支援者であるあなた自身の困り感が増えてしまいますし、困り感を抱えたもの同士のやり取りはお互いがより困るだけです。
できないことをできないと言うと、その時はたしかにギクシャクしますが、大丈夫、正直な行動は時間がしっかり解決してくれます。ですから、あなたは自分の幸せを第一に考えてください。
ボクは、他人に合わせることをやめ、自分の幸せを第一に考えるようになってから、不思議と相手の変化にも敏感に気付くようになりました。もしかすると、お互いの変化を認め合い、伝えることが本当の支援なのかもしれません。
きっと、ボクもあなたも、お互いが正直に向き合うことで、すでに支援し、支援されているんですよ。
さて、今回言いたかったことは言えました。最後まで読んでくださってありがとうございます。
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