子育て情報『行動障害のある家族を支えることに「限界」を感じたときは―児童精神科医・吉川徹(9)』

2016年10月19日 16:00

行動障害のある家族を支えることに「限界」を感じたときは―児童精神科医・吉川徹(9)


自傷、噛みつき、頭突き…発達障害とも関係が深い「強度行動障害」とは?

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10568002404

「強度行動障害」という言葉をご存知でしょうか。

強度行動障害は厳密には医学用語ではなく、知的障害がある人に、他害、自傷、著しい反復的な行動や睡眠障害などが現れて来る場合に用いられる、行政・福祉の用語です。

最初にこれが定義された際には、

「精神科的な診断として定義される群とは異なり、直接的他害(噛み付き、頭突き等)や、間接的他害(睡眠の乱れ、同一性の保持等)、自傷行為等が通常考えられない頻度と形式で出現し、その養育環境では著しい処遇の困難な者であり、行動的に定義される群」であり「家庭にあって通常の育て方をし、かなりの養育努力があっても著しい処遇困難が持続している状態」

http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/resource/kousei/h22houkoku/iwate.html
とされていました(1989年行動障害児者研究会)。

どんな状態の子ども達、大人達なのか、なんとなくイメージができたでしょうか。そしてこうした行動の障害を示す人では、その背景に知的障害だけではなく、自閉スペクトラム症を持っている場合がとても多いこともわかっています。

こうした強い行動上の障害は、元来の障害の特性を背景として、育っていく環境との間に大きな不適合が生じ、それに対して、どうしても上手くいかない方法、長く続けてはいけない方法が身についてしまった場合に起こってくると言われています。

例えば、
・不快な音に対して自分の頭を激しく叩いてそれを紛らわす
・退屈な時に窓ガラスをバンバン叩いて楽しむ
・大人の指示に従いたくないときに暴れて拒否をする

などのパターンです。ある意味でこの強度行動障害こそが、「二次障害」の一つの典型であると言えるでしょう。

このように行動の障害が著しい場合には、家庭はもちろん、教育、福祉などの多くの領域の支援者が関わって、その対応を考える、また本人やご家族を支えていく方法や態勢を考えていくことになります。


「強度行動障害」に対して、医療で出来ることは何か

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このようなときには、もちろん医療に期待が集まることも少なくありません。

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