2016年10月24日 14:00
「出来ないことに引きずられない。」 両親のもと、自由に好きなことに没頭した子ども時代
プロは目指していたけど、途中で積極的に目標を切り替えました。
編集部:積極的に、ですか?
遠藤:そうですね。部活レベルで留めることにしました。他にも積極的にやめてきた物事はけっこう多かったと思います。
編集部:なるほど。前回のお話でも、「1番だと嬉しいけど、そうでなくてもまあいい」タイプだとおっしゃっていましたが、中高で熱中していたバスケも、スッと切り替えられたんですね。
遠藤:そうですね。
今もパラリンピックを盛り上げようという視点でみると、例えば為末(元陸上競技選手の為末大さん)は、SNSを使った情報発信や意思の発信が上手ですよね。
僕もそれができたらすごくいいなと思うけど、できないと思う。
だから僕は、SNSでの情報発信ではなくてモノを作る方向にコミットしてますし、そこに「なんで僕はできないんだろう…」という未練のようなものは、あまり無いです。
編集部:なるほど。この流れで、遠藤さんの「出来ないこと」の話をもう少し。
遠藤:あります、さきほど「勉強で困ったことはほとんどない」と言いましたけど、僕は生活能力が圧倒的に低い(笑)。
編集部:生活能力ですか。研究と会社と、ご多忙の中でどう管理してらっしゃるのですか。
遠藤:日本に帰国してから「スケジュール管理が苦手なんだ」と気づいて、そこからは自分1人でやらないようにしました。
事務を担当してくださる方に頼ってますね。
そうでないと大事なスケジュールも遅れたり忘れたりして、怒られるんです。時間の計算ができないんですかね…。
編集部:意外な一面といいますか…。
遠藤:あとはコミュニケーション能力が低い。初対面で、「感じよくしゃべる」ということが苦手です。「頑張ってもうまくいかない」ですね。だから交友関係も少ない方だと思っています。
編集部:それは学生の頃からですか?
遠藤:そうですねえ、部活や研究室の仲間とはもちろん話しますけど、クラス単位の活動とかは積極的ではなかったかも。ギラギラしている目立つ子たち、苦手で(笑)。
編集部:勉強もスポーツもできて、クラスの中心的存在だったのかなと思ってました…!
遠藤:いやいや全然です。でもだからといって、さっきの為末の話と同じですけど、すごい社交的な友人を見て落ち込むことも無かったんで、そんなに気にしていなかったですね。
「出来なかったことに引きずられない考え」