子育て情報『下級生に飛び降りを強要した少女、親の責任はどこまで問える?特性理解と早期支援が大切な理由』

2016年12月12日 14:14

下級生に飛び降りを強要した少女、親の責任はどこまで問える?特性理解と早期支援が大切な理由

という誤った偏見の目で見られてしまうことがあります。

この事件では、当時の報道記事などで明確に発達障害の診断名が書かれていましたが、今は「社会性の問題がありコミュニケーションが苦手と分かった」といった報道のされかたに変わってきています。

かつて、新聞やテレビのニュース報道で加害者の精神鑑定の結果を明確に出したことにより様々な誤解を生んだため、現在では報道機関が自主規制を行っているようです。

けれども、一度こうした衝撃的な事件が精神障害や発達障害の診断名と共に報道されてしまうと、診断名に対するネガティブなイメージが付着しやすく、誤解や偏見を払拭することは容易ではありません。

そのため、発達障害のある子どもの保護者は、ただでさえ育てにくい子の子育てで孤独に悩んでいるのに、さらに追い打ちをかけられ苦しむことになります。

http://synodos.jp/society/13740
参照: シノドス, アスペルガー症候群の特性と犯罪――『アスペルガー症候群の難題』著者による解説 井出草平 / 社会学


ルールを忠実に守る子どもたちと、それだけでは通用しない社会の難しさ

下級生に飛び降りを強要した少女、親の責任はどこまで問える?特性理解と早期支援が大切な理由の画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10146003502

アスペルガー症候群を含む自閉症スペクトラムの子どもたちは、他人の気持ちへの想像力や社会性に困難があると言われることが多いですが、一方で、決められたルールを真面目に忠実に守るという、場合によっては長所にもなり得る特性も持っています。

ですが、ルールを忠実に守ることにこだわるあまり、自分だけでなく他者にもルールを守ることを強く求めてしまったり、その場に応じた臨機応変な対応が出来ないために、対人トラブルにつながることも少なくないのです。

例えば、見知らぬ人であっても横断歩道を赤で渡っている人に「信号無視をしてはならない!」と注意してしまったり、携帯電話を電車内でしている人を許すことができず、声を荒げて怒ってしまうことがあります。
これはルール上正しいことです。だから本人にとっては正論なのです。

でも、見知らぬ相手から叱られた人はたいてい嫌な思いをします。

また、学校生活の中でも正論ばかり振りかざしていると“付き合いの悪いヤツ”と言われ友達作ることもできずトラブルメーカーになることもあります。

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