無頓着にもホドがある!?アスペルガーな小3娘のおしゃれ事情
娘と思考回路が似ている私も、自分が着る洋服を決めるというのはとても苦手です。
子どもたちに着せる洋服は、「この組み合わせはおかしい」とか「この色はあまり似合わない」という判断がすんなりできるのですが、これが自分のことになるとサッパリわからなくなるのです。
この組み合わせでおかしくないのか、この丈で大丈夫なのか、何1つ、判断できなくなるのです。オシャレを楽しめる人がいるということが信じられず、クローゼットや鏡の前でただただ不安を感じるばかり。
その結果、1度組み合わせて誰にもおかしいと指摘されなかった組み合わせの服ばかりを選ぶようになり、「いつも同じような服を着ているね」と言われるようになります。なぜ、自分のことになると判断が難しくなるのでしょうか。
答えは簡単です。
自分がその服を着て動いているところを想像することができないからです。
鏡の中で不安げに正面を向いて立っている自分の姿が全てなのです。同じ服を着ていても、かしこまって立っている時と動いている時とでは、印象がかなり違います。客観的に自分がどう見えるか、それがわからないので判断のしようがないのです。
今のところ娘は困っていないみたい。でもいつか、助けを求めたときには…
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10272005132
娘も私と同じように、今のところ「その洋服を身に着けている自分」というのを全く想像できていないようです。
ピンクのTシャツにピンクのパンツ、ピンクの靴にピンクのコートを着て、まるで林家パー子さんのようになっている時もある娘。
今は1つひとつ「それはおかしいよ」「こういう風に組み合わせてみるといいよ」と説明しています。
サポートをする前に、「今自分が何につまづいているのか」「どんなことが苦手なのか」に気づいてもらう段階ですね。
娘が「自分は洋服選びが得意ではない」ときちんと認識できた後で、いずれは娘がそれぞれの洋服を着ている写真をアルバムのようにして、クローゼットに置いてみようかと思っています。私は出産前、スーツで人前に立つ仕事をしていましたが、その時には毎朝洋服選びで苦労しないよう、No.1~No.6までのスーツを用意していました。ハンガーに番号を振り、その番号順にスーツを着て出かけるのです。