子育て情報『森田療法とは?受診方法や具体的な治療法(入院・通院)は?森田療法の「あるがまま」という考え方について』

2017年1月19日 13:00

森田療法とは?受診方法や具体的な治療法(入院・通院)は?森田療法の「あるがまま」という考え方について

「執着性」「心配性」「完全主義」という4つの性格特徴をもつ人を挙げています。

■内省的である
反省心が強く、真面目で責任感が強いが、わずかの弱点・欠点も過大視し、劣等感を抱きやすい。

■執着性が強い
ねばり強く忍耐強いが、物事にこだわりやすく、融通がきかない。

■感受性が強く心配性な人
細かいことによく気が付き、人の気持ちを思いやることができるが、不安や苦痛に過敏となり、取り越し苦労をする。

■完全を目指しがちである
向上心、完全欲が強く、努力を惜しまないが、完全主義に陥りやすく、不完全であることを許すことができない。

以上のような4つの性格特徴の人が森田神経質になりやすいといわれてます。森田によると、このような性格特徴のある人は、不快な感覚を気にすることを発端として、症状から脱却しようと強く願うがあまりに結果として悪循環に陥り、さらに不安定になりやすいとされます。


森田療法における神経症のメカニズム

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11044010153

ここまでは森田神経質の症状の特徴と、森田神経質になりやすい人の性格特徴について見てきました。
森田は独自の理論により、神経症(不安障害)の症状のメカニズムがあるといいました。ここでは、森田療法における神経症(不安障害)の起こるメカニズムについてご紹介します。森田は、神経症(不安障害)の症状は「理想の自己の肥大」と「悪循環」により起こっているといいます。

森田療法では、自己に対する意識のあり方を見直すことにより症状を和らげていきます。自己には、「理想の自己」と「現実の自己」という二つの種類があります。

「理想の自己」とは「このようになりたい」と望む自分です。「現実の自己」とは、「このようにある」今の自分です。人は、「このようにありたい」と理想の自己の目標を掲げることにより、現実の自己を理想に近づけようとしていきます。


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しかし、神経症(不安障害)の症状で起こっているのは、「このようになりたい」という思いが大きくなったがゆえに起こる、理想の自己が大きくなりすぎている状態です。この大きくなりすぎた理想の自己を、「肥大した理想の自己」といいます。ここで生まれた、理想の自己と現実の自己とのギャップは、「このようにあらねばならない」

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