子育て情報『「発達障害」と呼ばないで。学校に馴染めず苦しむ子どもたちに眠る”スペシャルタレント”を育もう』

2017年1月26日 16:00

「発達障害」と呼ばないで。学校に馴染めず苦しむ子どもたちに眠る”スペシャルタレント”を育もう

「よく頑張ってきましたね、お母さん。本当に頑張り屋さんですね」

評価主義社会の中で認めてもらおうと必死になってきたお母さんたちは、「頑張っているね」という言葉をずっと求めているんです。しかし、大人になってしまうとなかなか褒めてもらえる機会はありませんよね。だから、「I am OK!」と自分で自分を褒めてあげることが大切です。

洗濯物の干し方がうまい、畳み方なんか最高!って。自分はこんなふうに頑張っている、こんな良いところがあると、自分に「OK」を与えてあげてください。すると子どもに対しても「あ・し・た・あ・お・う・よ」の言葉を与えられるようになります。

―お母さん自身が、まず自分に「OK」を…大切な視点ですね。
一方で一つ気になるのが、スペシャルタレントと呼ぶと、「天才児」のようなニュアンスで捉える人もいるのではないかということです。そうなってしまうとやはり評価主義の中でプレッシャーに感じるお母さんも出てくるような…

優れた才能を持っている子はたくさんいますが、「天才児」というニュアンスとは少し違いますね。

私は面談の中でよく保護者に対して「この子が何をしている時がいちばん幸せそうでしたか?」と聞いています。すると、これまでの我が子の姿を思い返しながら、絵を描くことや人形を作ること、小さい頃はダンスに興味を持っていたなど、色々な話が出てきます。実はこれが、未来に繋がる資源(リソース)なんです。

中には「うちの子には何も才能がない!」と嘆く方もいます。しかし、一つの物事にとことんこだわり、嘘がつけなくて優しいという素晴らしい資源にもっと気づいてほしいのです。この気質はスペシャルタレントの子だけが持った、特別な才能ではないでしょうか。



不登校児が学校生活に戻らなくても良いルート作りを目指して

「発達障害」と呼ばないで。学校に馴染めず苦しむ子どもたちに眠る”スペシャルタレント”を育もうの画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10132009286

―スペシャルタレントの子どもたちが個性を伸ばせる進路には、どのようなものがありますか。

不登校の子がいちばん苦しむのは、「いつかは学校に戻らなければいけない」というプレッシャーです。学校の先生も、スクールカウンセラーも、教育相談所も、そして親ですら彼らが早く学校へ戻るように促します。この子たちは、心身ともにぼろぼろになりながらやっとの思いで学校を抜け出したのに、こんなに辛い要求はありません。

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