モロー反射とは? モロー反射が見られる期間、疾患や発達障害との関連についてご紹介します!
原始反射が消失することで、自分の意志で身体を動かすこと(随意運動)ができるようになります。
原始反射は脳幹によってコントロールされている動きです。そのため原始反射の出現と消失を確認することは、脳や脊髄をつかさどる中枢神経の発達が順調であるかどうかの指標となります。
モロー反射をはじめとする原始反射は、乳幼児健診にて確認されます。それぞれの病院や保健所などで差はありますが、おおむね3、4ヶ月健診まではモロー反射を含む原始反射が正常に見られるかといった検査項目があるそうです。
http://www.sato-hospital.gr.jp/obstetrics/postpartum/2014/03/18/%E7%94%A3%E5%BE%8C%E6%AF%8D%E5%AD%901%E3%83%B6%E6%9C%88%E5%81%A5%E8%A8%BA/
産婦人科舘出張佐藤病院ホームページ‐母子1ヶ月検診‐
http://www.child-clinic.jp/checkup.html
わだこどもクリニックホームページ‐乳幼児健診‐
モロー反射と点頭てんかん(West症候群)の違いとは?
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11038002113
一見可愛らしい動きに見えるモロー反射。しかしモロー反射の中でも赤ちゃんの動き方や程度、消失時期によっては何かしらの疾患のサインになることがあります。ここではモロー反射の動きととてもよく似ている点頭てんかん(West症候群)についてご紹介します。
モロー反射と一番区別をすることが困難な疾患として、「点頭てんかん」があります。
点頭てんかんとは、乳児期に起こる悪性のてんかんです。生後3~11ヶ月時に発症することが多く、その背景には重篤な脳障害があります。小児難治てんかんの中では最も多く発症するてんかんであるといわれています。
点頭てんかんの80%は、生まれる前あるいは出生直後に起こった脳障害の合併症として起こり、症候性West症候群と呼ばれます。一方残りの20%は、発症までの発達も正常で、かつさまざまな検査でも異常なしであるため潜因性West症候群と呼ばれます。
点頭てんかん自体は遺伝性の疾患ではありません。しかし、遺伝性の脳障害の合併症として点頭てんかんが発症した場合は遺伝する可能性があります。