子育て情報『ハンドリガードは発達のサイン?赤ちゃんが手を見つめる意味、しない場合の工夫、ミトンの着衣について』

2017年2月22日 22:00

ハンドリガードは発達のサイン?赤ちゃんが手を見つめる意味、しない場合の工夫、ミトンの着衣について

と言います。

他にも、足の裏をかかとからつま先にかけてなぞると足の指を広げる「バンビスキー反射」や、体が傾いたときにバンザイをするかのように両手をあげる「モロー反射」などがあります。原始反射はしばらくすると消失してくるものです。

原始反射は「脳幹」という脳の下にある部位によりコントロールされている体の動きです。やがて、月日が経って発達が進むにつれ、原始反射は必要でなくなり体を動かす役割を担うのは、「脳幹」から脳みそにある「中枢神経系」という領域へと移っていきます。

つまり原始反射の消失は、脳の働きをつかさどる中枢神経系の発達が順調であるかを判断するためのごく簡単な指標となります。

原始反射が徐々に消えていくとともに、赤ちゃんは少しずつ体を動かせるようになってきます。まだ自由自在に体を動かすことはできないものの、音が聞こえるほうへ首を傾けるなど、体を動かそうとする赤ちゃんの意欲がさかんに見てとれるようになります。


徐々に反射が消えていく時期にハンドリガードがあらわれます。「目でみること」と「手を動かすこと」という二つの動作が合わさることで、赤ちゃんは自分の体があることを認識します。加えて自分の体があることを知って、「目」以外でも自分の体を感じようとし、こぶしを口で舐めることもあります。

最初は、こぶしで握った片腕をじっと見つめているだけだった赤ちゃんはやがて、手が動くことを確かめるように腕を動かしたり、両手を胸のあたりにもってきて、組んだりする動作もします。これもハンドリガードの一種です。

ハンドリガードのしぐさをするようになると、次第に腕だけではなく、手指の動きが盛んになってきます。まだ遊ぶ力はないものの、おもちゃを握らせるとしばらくの間は自分で持って、ものをもっているという実感を楽しんだりします。

赤ちゃんの体の動きの発達は「体の中心から、先っぽへ」という方向性があります。
これは脳の部位が発達していく順番にしたがっています。発達するサインのうちのひとつが、手先の指が動くことであると知っておくと、赤ちゃんのささいな変化にも気づくことができるかもしれません。

ハンドリガードは発達のサイン?赤ちゃんが手を見つめる意味、しない場合の工夫、ミトンの着衣についての画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11038017997

自分の手があることを十分に確かめると、赤ちゃんから徐々にハンドリガードのしぐさは消失します。

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