子育て情報『眼振(がんしん)とは?種類や原因、症状から治療方法まで詳しく解説します!』

2017年4月28日 14:00

眼振(がんしん)とは?種類や原因、症状から治療方法まで詳しく解説します!

・固視
固視とは、じーっとなにかを見ることです。「見たいものを眼球の中心に置いておけるかどうか」と言い換えることもできます。

ヒトの眼は無意識のうちに常に少し動いていたり、視線をうつすときに一直線ではなく微妙にぶれながらうつしたりしています。このような眼の動きのなかで、見たいものから視線が外れてしまうような動きを抑制することも固視するためには必要です。

・固視の継続
1度、見たいものを眼球の中心にいれることができても、その状態を維持できなければものを見ることはできません。眼と脳をつないでいる中枢神経のはたらきがうまくいかなかったり、眼の周りの筋肉が麻痺してしまったりすると維持することが困難になります。

・正常な前庭眼反射
前庭眼反射とは、頭の位置が変わっても、それにあわせて眼の位置を調整する仕組みのことです。例えば、目の前にあるモノをじーっと見ながら、少し首を回してみてください。
もし眼の位置が調整されなければ、モノから視点がずれるはずですが、前庭眼反射によってモノを見ながら首を回せるのです。

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参考書籍:江本博文清澤源弘藤野貞/著者『神経眼科臨床のために第3版』(医学書院・2011)


先天性の眼振の特徴

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10154001773

先天性の眼振は、生後まもなく発見されることが多いですが、軽度な眼振の場合にたまに成人になるまで気づかず、大人になってから眼科検診等で見つかることがあります。

先天性の眼振には、以下のような特徴が見られます。
・両眼性である。
・振れ幅は左目、右目で差が見られない。
・眼振はじっと見つめようとすると目立つようになる。・周期性後退眼振を除いて、視界が揺れたりめまいを起こしたりしない。
・目を閉じたり、暗いところにいくと眼振の症状が軽くなる。

・両目を内側に寄せる(=輻湊)と眼振の症状が軽くなる。
・頭位異常や異常な頭部運動が多くみられる。
・視力が悪く、乱視を合併しやすい。
・静止位(=眼振の症状が軽くなる視線方向(null point))があることが多い。

先天性の眼振は、律動眼振、振子眼振、周期性交代眼振や新生児点頭痙攣(けいれん)などの種類があります。

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