子育て情報『「僕に分かる言葉でしゃべってほしい」 よく話せる息子がクラスでは孤立してしまう理由』

2017年8月3日 16:30

「僕に分かる言葉でしゃべってほしい」 よく話せる息子がクラスでは孤立してしまう理由


言語能力は高く見える発達障害の息子。でもその困りごとは意外にも、

「僕に分かる言葉でしゃべってほしい」 よく話せる息子がクラスでは孤立してしまう理由の画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10230001574

発達障害のある小学1年生の息子はとにかくよくしゃべる子です。興味のあることはあれこれと調べ、それについて一心不乱に話をしてくれます。

息子は、大人が話すような難しい話し方をすることが多いため、一見すると言語能力は高く見えます。けれども息子は、幼稚園時代はずっと言語療法を受けていました。それは、自分の言いたいことを一方的に話すことはできても、相手の話を聞きながら、適切な返答をすることが苦手だったからです。

言語療法のかいあって、小学校に入る頃には人の話を聞いてきちんと応答する努力ができるようになりました。ただ、意識しないで自然にふるまえるようになったわけではなく、あくまで常に話し方を意識し続けることが必要のようです。


私から見ると、友達とのコミュニケーションも特に問題なくできているように思えました。けれどもある日、私と学校の友達について話しているときに、息子が衝撃的なことを言ったのです。

「友達は何を話しているのか全然分からない。僕の分かる言葉で話して欲しい。」


先生と話せるのに、クラスメイトの輪に入れないのはなぜ?

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友達の話している言葉が分からないという息子の言葉に驚いて、

「分からないってどういうこと?だってママとは普通に話してるでしょう。ママの言葉は分からないの?」

と聞いたところ、息子はこう言いました。

「ママや特別支援の先生たちの言葉は分かるんだ。でも、クラスの友達がワイワイやってる言葉は分からないんだよ…どうしてなんだろう…」

息子の言葉を聞いて私はピンと来ました。

私や特別支援の先生は、息子に向けて直接言葉を発します。
一対一の慣れたコミュニケーションは、息子にとっては話題の推測もしやすく、理解も容易なのでしょう。けれども、クラスの子供たちがワイワイとみんなで騒いでいる言葉は、息子には推測のしづらい言葉なのです。

何が飛び出してくるか分からない、どういう流れかもつかめない。そのような中でのコミュニケーションは、日本語であっても息子には理解がしづらいものだったのです。

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