子育て情報『「きっとまた泣きわめく…」トラウマだった自閉症の長男との散歩が思い出させてくれたこと』

2017年7月27日 16:00

「きっとまた泣きわめく…」トラウマだった自閉症の長男との散歩が思い出させてくれたこと

「きっとまた泣きわめく…」トラウマだった自閉症の長男との散歩が思い出させてくれたことの画像

Upload By シュウママ

驚きました。長男が魚という言葉を知っていただけでなく、一生懸命私に伝えようとしたことに。

それからも長男は何か見るたびに、見た物をどんどん口にしていきました。

「ケーキ!」「ねこ!」「アジサイ!」

長男の顔には、発見を一緒に共有しようとする喜びがあふれていました。もう、私の手を振り払って泣き叫んだ幼い頃の姿はどこにもありません。


ゆっくり、ゆっくり。5年後に次男と同じ場所にたどりついたんだね

単語を口にする長男を見ながら、ふっとある記憶が蘇りました。それは定型発達の双子の次男が、ものの名前を覚えたての頃、ちょうど3歳頃でしょうか――同じように見た物を片っ端から私に教えてくれていた5年ほど前のことです。


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看板に書かれた文字を読み上げ、道端に咲いた花を見て、名前を教えてくれた次男。四季の移り変わりを感じながら次男と散歩していた頃の記憶。ああ、この子はあの頃の次男に追いついたんだ――

言葉でやりとりできないし、一緒に歩いてたってきっと楽しくなんてないだろう、きっとまたつないだ手を払いのけるんだ――私が長男に対して、そう思い込んでいた長い長い間、彼の心はちゃんと成長していたのです。そして5年前、次男が立っていた地点に、長男も今ようやくたどりついたのです。


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そのことが涙が出るほど嬉しくて、私はしゃがみこんで、小さな長男の頭をしばらく撫で続けていました。

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