子育て情報『楽譜の読めないピアニスト。その姿を見て気づいた息子の困難と「好き」の大切さ。』

2017年8月27日 11:30

楽譜の読めないピアニスト。その姿を見て気づいた息子の困難と「好き」の大切さ。

と日に何度も聞かれると私もイライラとしてしまい「さっきも言ったよね?自分でちゃんと考えなさい!」と怒ってしまうことがよくありました。

しかし、これは息子が考えることを放棄しているわけでも、甘えているわけでもなく「どうすればよいか」という案を思いつくことができない脳の特性に起因することだったのです。

また息子は水泳教室で着替えるのが遅く「ロッカールームに取り残されてしまったらどうしよう」と強い不安を抱えおり、水着のまま床に座り込んでしまうこともありました。この理由も、「どうしよう」という考えから抜け出せずに困り果てているために起こるのだと考えるようになったのです。


「どうすればよいか」を考えられるようになるために

楽譜の読めないピアニスト。その姿を見て気づいた息子の困難と「好き」の大切さ。の画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11038023361

息子が困り果てた状態を自ら脱することができるようになるためには、どうすればいいでしょうか。

そのためにはまず「字を書き間違えたら、消しゴムで消して書き直す」「座り込まず手早く着替えれば、ロッカーに取り残されることはない」ということを、根気よく、息子にわかりやすい形でインプットして行く必要があると思います。


自閉症スペクトラムのある人にはさまざまな特性があります。はっきりと目に見える困難さは他人も気づきやすいですが、気づかれにくい部分は「誰でもよくあること」で片づけられてしまいがちです。

私も息子が困っている部分を発達障害の特性だと考えず、「甘えだ」「考える力が足りない」「頭でわかっているのに出来ないわけがない」と切り捨ててしまうところでした。

代替案を考えるところまでたどり着けないのは脳の特性の問題だと思いますが、そうであったとしても少しずつ成長はしていくはずです。

まずは、息子が困っているときは「こんなときは〇〇してみよう」と次のステップを提示し、それを積み上げてゆくことを続けていこうと思っています。


「好き」を伸ばし、「困った」を助けてあげること

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番組中で登場した野田あすかさんはピアニストとしてご活躍されていますが、楽譜を読むことができません。
想像を絶するような長い時間をかけ楽譜を分解し、工夫を重ねてそれらを組み合わせ、一曲としてインプットし、それを自分の音楽として奏でていらっしゃいます。

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