筋緊張とは?制御メカニズム、筋緊張が保てないことで何が困るか、筋緊張を制御する固有感覚の鍛え方を解説
これも原因のひとつに、固有感覚の鈍感さがあげられます。体の末端である手先の筋肉は、脳からの指令がより届きにくくなるので、微細運動が苦手となるのです。
また、発達障害のある子どもの困りごととして「手先の不器用さ」がみられることがあります。
固有感覚を鍛え筋緊張を制御するには?
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=30701000324
正しい姿勢を維持するためには筋緊張の適切な調整が必要であり、筋緊張を適切に保つためには固有感覚の発達が必要であることが分かったかと思います。
ではこの固有感覚について気がかりなことがある場合には、どうすればよいでしょうか。
■小児科
診断や医学的な診察を受けたい場合には、小児科へいくとよいでしょう。運動発達以外にも心配がある場合には、子どもの発達に関する悩みごとの相談にも乗ってくれます。また、子どもの発達に詳しい療育機関などの情報も持っており、地元の専門機関を紹介してくれる場合もあります。
■地域子育て支援センター
行政や自治体が実施主体となって行っている事業です。子育て中の親子が気軽に集い、交流や子育ての不安・悩みを相談できる場を提供することを目的として各地域に設置されています。無料で相談をすることができます。リハビリを受けたい場合には、ここに相談をしてみましょう。
■児童相談所(こども相談所)
0~17歳の児童を対象として、育児の相談、健康の相談、発達の相談など、さまざまな相談を受け付けています。必要に応じて、発達検査を行う場合もあり、無料で医師や保健師、心理士、言語聴覚士などから支援やアドバイスをもらうことができます。基本的に予約制なので、あらかじめお住まいの市町村のHPなどを見て確認するようにしましょう。
■児童発達支援施設
児童発達支援施設とは、小学校就学前の6歳までの障害のある子どもが主に通い、支援を受けるための施設です。
日常生活の自立支援や機能訓練を行ったり、保育園や幼稚園のように遊びや学びの場を提供したりといった障害児への支援を目的にしています。
児童発達支援は、支援が必要であると認められた未就学の障害のある子どもが対象の福祉サービスです。利用は有料となりますが、自治体に申請を出し、通所受給者証を取得することで、1割以下の自己負担でサービスを利用することができます。