脳は「走るな!騒ぐな!」を理解しずらい!声掛けのコツは「トイレの貼り紙」にあった!
と否定形で注意されたら、子どもは自分の行動を否定されて嫌な気分になり、反発したくなります。
また、この注意の仕方では「だったらどうすればよいのか」の具体的な方法が示されていないので、子どもは良い行動に移りにくいのです。曖昧な指示がわかりにくい発達障害の子どもだったらなおさらでしょう。
同じ状況でも肯定形で「スプーンを使って食べようね」「お箸を使って食べようね」と言われたら、字面通り「どう行動すればよいのか」わかりやすくなります。
肯定形への言い換え集
否定形の呼びかけは、次のように言い換えましょう。
×「走るな」⇒○「歩きなさい」
×「手で食べないの」⇒○「スプーンを使って食べようね」
×「絶対に遅刻しないように起きなさい」⇒○「7時に起きよう」
×「席を立っちゃ駄目」⇒○「座りましょう」
×「怒鳴ってはいけません。騒がないで」⇒○「小さい声で言いましょう」
×「お店の商品は触らないで」⇒○「売り物は見ているだけにしよう」
×「散らかさないで」⇒○「元あった場所に片づけよう」
×「ピチャピチャ音を立てて食べないの」⇒○「口を閉じて食べよう」
×「残さないで食べなさい」⇒○「お皿の上をピカピカにしよう」
×「ひじをつかないで食べなさい」⇒○「ひじはテーブルの外側にね」
×「独り占めしないで」⇒○「お友達に貸そう」
このように言い換えるだけで、子どもは望ましい行動を即座に思い浮かべ実行に移すことができます。更に否定的な言葉ではないので、素直に受け入れます。
たとえ肯定形であっても、命令されると不愉快になる
昔の公衆トイレには「汚く使うな!」の貼り紙がありました。
まだ用を足していないうちから「この人、汚く使うに違いない!」と疑われているようで、気分が悪く感じますよね。
Upload By 立石美津子
最近のトイレは「きれいに使って下さい」と肯定形で書かれていることが多いですよね。でもこの上から目線の命令形の文章では、「この人、汚すかも…」と疑われていることに変わりありません。
そこで、最近はこんな表記も多くなってきました。
「きれいに使ってくださり、ありがとうございます。」
Upload By 立石美津子
これですと、使う前から「この人はきれいに使う人に違いない」と信用されているようで、「きれいに使おう!」と思います。
まとめ
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10250000532
アスリートだってメンタルトレーニングのとき「平均台から落っこちないように練習する」