女の子の発達障害、男の子とどう違う?その特徴とは?女の子特有の悩みへのサポートまとめ
とはいえ、体臭や頭髪の清潔さなど、他者と過ごすうえでの最低限のマナーに関しては、子どもが守れるよう、マニュアルやチェック表を作って洗面所に貼ってみるなどのサポートが必要です。
また、大きくなると一人の女性として化粧をすることやむだ毛のケアがマナーとされることもあります。そうはいっても、感覚過敏で化粧品や脱毛が苦手だったり、これらのケアをする意味がわからず、やる気にならなかったりすることもあると思います。
その場合、「顔色よく見えるように口紅・色つきリップクリームだけは塗る」「化粧水などのスキンケアでお肌をきれいに保つ」「半袖を着る時期はムダ毛の処理をする」といった無理のない約束事を、年齢・TPOに応じて追加するのもよいでしょう。
■服選び、コーディネイトは本人の特性・ペースに合わせて徐々に対応していく
発達障害の女の子は、「大きくなっても一人で服を選べない」「好きな色、柄、キャラクターだけでかたくなにコーディネイトしようとする」「気温や気候に合わせて服装を考えられない」など、服選びの場面でも苦労することがあります。
1人で服を選べない場合、トップス・ボトムス・靴下のどれか1つだけ選ばせてみる、全身コーディネイトのパターンを数種類用意し、どのパターンにするか選ばせてみるというように、服を選ぶハードルを下げ、少しずつ自分で選べるようにはたらきかける方法がおすすめです。また、コーディネイトに本人なりの強いこだわりがある場合、ある程度は本人に任せてしまってもよいかもしれません。色や柄、肌触りにこだわりがある場合は、同じような服を何枚か買ってそろえてあげる、その服を使ったコーディネートの写真を参考程度に見せてみるなど、本人の好みをある程度尊重する姿勢でゆっくり見守っていくことも大切です。
まとめ
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10179012322
発達障害は、周りの環境とのミスマッチによって、特性の偏りによる困りごとや悩みが膨らんでいってしまうことが多くあります。特に女の子は、それぞれの困り感に合わせて女の子ならではの問題も絡んできます。
女の子特有の友達づきあい、異性との距離感、身体の変化をはじめ、「女の子らしさ」「女の子なんだから」という周りからの視線…さまざまな生きづらい環境に身を置きながら、自身の特性と付き合わなければならない場面もあるでしょう。