2018年2月28日 16:00
頑張ってもできない自分を受け入れるー40代で障害告知された私が、人生の再スタートに必要だったこと
人の物語を読むことで、自分の心に問いかけることができる。
その物語を通して自分と対話し、理解を深めていくことができる。
そして、私自身も自分の気持ちを整理するためにブログに自分の気持ちを書き続けました。そうすることによって、ゆっくりと自分の気持ちや今までの道のりを見つめることができました。これは今振り返っても、必要なプロセスであり、大きな効果を得られたと感じています。
ヘルパーさんとの関わりが「人との違い」を教えてくれた
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10161014952
私の場合、Twitter・ブログと、自身を見つめる機会はインターネット上によるものが色濃くありましたが、それだけではあません。
料理と掃除を2人のヘルパーさんに手伝ってもらっているのですが、どちらも年齢が近くて友達のような感覚で接してくれ、最初は緊張していた私もだんだん心を許しておしゃべりを楽しめるようになりました。
発達障害のある私にとって、そのままの自分を出してもバカにしないで受け止めてくれる身近な存在が、このヘルパーさんでした。
仕事のトラウマですっかり他人が怖くなっていたのですが、日によってテンションが極端に違っても、思うがままに自分のペースで話題を進めても嫌な顔一つしない2人に、次第と心を許せるようになっていったのです。
ソーシャルワーカーさんに聞いた話ですが「人とのかかわりを深めていくこと、おしゃべりをするということ」も、重要な支援となるのだそうです。障害のある人が孤独に陥らないようにしたり、社会とのつながりを途切れさせないためには、おしゃべりが大事なのだそうです。
そんなある日、ヘルパーさんに料理をしてもらっているときのことです。ヘルパーさんにレシピを見せると、ざっと1回読んだだけで料理をする姿にふと疑問を覚えました。
「どうして、1回見ただけでつくれるの?」
「だいたいこんな感じだなってわかったらできるものなの」
「えっ、料理を始めてすぐのころから?」
「違うよ、最初はまじめに読んで計ってつくるけど、慣れてきたらできるようになるの」
「私は料理を始めてから20年以上経った今も、レシピを何度も何度も読み返さないとつくれないよ?みんなが普通なの?」
驚いた私は、「普通の人がやる掃除ってどういうものか、見せてほしい」