子育て情報『頑張ってもできない自分を受け入れるー40代で障害告知された私が、人生の再スタートに必要だったこと』

2018年2月28日 16:00

頑張ってもできない自分を受け入れるー40代で障害告知された私が、人生の再スタートに必要だったこと

と頼みました。すると、丁寧ではあるものの、細部までこだわりすぎていないことがわかりました。動かせるものだけスッとよけて、さっときれいに掃除を終わらせてしまうのです。

「隅っこの座椅子は毎回よけたりしないの?」
「そんな大掃除みたいなこと毎回しないよ。たまにでいいのよ」

そんなふうに家事を通じて、他の人たちの能力や力の入れ方を知っていきました。それは「自分と人との違い」を知るということでもあったのです。それをきっかけに、他にもたくさん「人との違い」があるんだろうなと初めて実感することができました。

40代になってはじめて「障害者」と診断されるまで、「自分と人が違っている」ということなんて思いもしなかったのです。
私にとってこの発見は人生がひっくり返ってしまうような大発見だったのです。生きていくうえでの前提条件がガラリと変わってしまったのですから。


「人との違い」を知ると、自分のことが見積もれるようになってきた

頑張ってもできない自分を受け入れるー40代で障害告知された私が、人生の再スタートに必要だったことの画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10254011903

「自分と人との違い」を知ると、「あの仕事はここでつまづいたんだ」「この仕事は私の特性から考えれば適性がなかったんだ」という風に、できないところやつまづきどころが理解できるようになってきたのです。

また、家事にも仕事にも疲れ果てながら、なんとかやってきた自分を認めることにも繋がりました。

とはいえ、これは正直つらいことでした。「頑張ればできる」と思っていたのに、「できないんだ」ということがわかってしまったのですから。「あきらめない」が信条の私が「あきらめる」ことを受け入れなければならないと知ったときの絶望感は、とても大きかったことをよく覚えています。

自身の状況をソーシャルワーカーさんに話すと、こんなことを言われました。
「やっと現実検討能力がついたのね。」

現実検討能力というのは、自身の状態や能力を客観的に評価する能力のことです。例えば「私は有名大学を出ているし語学もできる。その気になれば大学で教鞭も取れる」といいながら、実際は何の仕事も続かないという人は、自分の中の認識と現実のかい離が大きく、現実検討能力が低いといえる、ということだそうです。

そういわれてみると、私はずっと自分の現実の能力を見ようとせずに「資格さえ取れば活躍できるはず」

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