2018年4月13日 16:30
【世界自閉症啓発デーレポート】体験ブースにステージも!「東京タワーブルーライトアップイベント」
会場にいた人たちは青いペンライトを振ったり、スマートフォンのカメラを向けたりながら、少しずつ青い照明が濃くなっていく東京タワーを見上げていました。
会場にいた人たちの声は…
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会場に設置された展示や体験ブースに来た人たちを案内したり、観光客にパンフレットを配ったりと、たくさんのスタッフの方が参加していました。
「障害のある人だけじゃなく、いろんな人がブースに来てくれました。自閉症やいろんな障害について気づいたり考えたりするきっかけになってくれたら」
と話してくれたのは、茨城県から駆けつけた大学院2年の長野優紀さん。アダプテッド体育(どのような障がいがあるかにかかわらずできる、その人に合った体育・スポーツ活動)を学んでいるそうです。将来は、障害について知ってもらう手段として、スポーツを通した交流の場をつくっていきたいと考えています。
「電車で障害のある人と居合わせたことがありました。その時に周りの人がその人に向ける目線が気になったんです。
でも、それは周りの人たちが障害のことを知らないからだと思いました。お互いの接点をつくって、知ってもらえるように。スポーツの交流というかたちで貢献していきたいです」
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自閉症の症状を疑似体験できるブースに並んでいた都内在住の中尾佑次さん(58)は、26歳の息子さんが自閉症だそうです。自閉症協会に所属していて、イベントには毎年来ていましたが、今回、初めて自閉症の体験をしてみました。
このブースでは、ゴーグルやイヤホンなどをつけてちょっとした作業を行い、自閉症の人の視覚や聴覚などの疑似体験ができます。「体験だから一時だけど、息子はこんなふうに音がずっと聞こえていると思うと…。その辛さをもっと理解しないといけないな」と感想を語ってくれました。
また、自閉症啓発デーについて、次のようにも話していました。
「発達障害や自閉症について説明してわかってもらう日というより、イベントがあることで、そういった人たちが普通にみなさんと同じ社会に存在しているんだよというのを知ってもらえる日だと思っている。いるのが当たり前なんだって気づいて、受け入れてくれる社会になってほしい」
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小学2年生の娘さんの春休みの思い出にと東京タワーを訪れていた中国出身の女性(47)