子育て情報『AIロボは療育の達人!?欧州発の療育ロボ「QTrobot」のスゴイ機能を取材』

2018年10月26日 15:00

AIロボは療育の達人!?欧州発の療育ロボ「QTrobot」のスゴイ機能を取材

と話していました。つまり、ロボットが相手だと、発達障害児にとっての「想定外」のコミュニケーションが起きづらいのだと思います。ロボットは、決して相手を否定したり、叱ったりもしません。様々なことができるけれども、決してパターン以上のことはしません。それが、発達障害児にとっては「安全でコントロールされた環境」なのかもしれません。

http://luxai.com/
LuxAI社のホームページ(英語)


実際に使っている子どもたちの反応は?

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Upload By 林真紀

QTrobotは現在、英語、フランス語、ドイツ語、ルクセンブルク語に対応していて、既にアメリカやヨーロッパの発達障害児の療育に用いられているそうです。そこで療育を受けている子どもたちの反応は驚くべきものでした。

例えば、数分もセラピーを受けることができなかった子どもが、40分も集中して受けることができたとか、セラピーをどうしても受けたがらなかった子どもが、自分から熱心にセラピーに参加するようになったそうです。
また、親御さんからもとてもポジティブなフィードバックが沢山きているようです。例えば、子どもが落ち着いてきた、社交的になった、人に対して共感的になった…など。

実際にルクセンブルク大学の研究で実証実験が行われたそうですが、ロボットのほうが発達障害児の注意を引きつけることができ、さらに破壊的な行動や自閉症児特有の自己刺激行動が軽減するという研究結果が出たとのこと。

https://airobolab.uni.lu/News/QT-Field-Test-Report-Case-Study-EIPA-Luxembourg
QT Field Test Report: Case Study - EIPA, Luxembourg (QTrobot実地試験ー欧州行政研究所)


言葉や地域を越えて、発達障害のある子への支援を

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さて、QTrobotが日本の療育現場にやってきてくれる可能性はあるのでしょうか?
アイダさんにお聞きしたところ、日本からも問い合わせが相次いでいるそうです。現段階では専門家向けの販売がメインですが、実際に問い合わせをしている方の多くは一般の親御さんなのだとか。今後は、さらにグローバル展開ができるよう生産能力を上げ、輸出入を請け負ってくれる商社を探している最中とのことでした。

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