睡眠薬スボレキサント(ベルソムラ®)とは?特徴・副作用などを詳しく説明します!
http://www.lifesci.co.jp/sleep/20141121_703/
参考書籍:第8巻 増刊号 『睡眠医療特集:オレキシン受容体拮抗薬の登場と不眠症治療のパラダイムシフト』(ライフ・サイエンス,2014)
スボレキサント(ベルソムラ®)と他の薬の違い
睡眠薬は、スボレキサント(オレキシン受容体拮抗薬)を含めて、大きく5つに分類することができます。それぞれの特徴や強さを解説することで、スボレキサントと他の薬の違いを見ていきます。
もっとも古い睡眠薬といわれ、手術時の麻酔薬として使われていたこともある薬です。脳の大脳皮質や脳幹に作用して、脳の覚醒を抑えることで、眠気を誘発します。
ペントバルビタールカルシウム(ラボナ®)やアモバルビタール(イソミタール®)などがありますが、効き方が強すぎる、耐性・依存性・副作用(呼吸抑制や重篤な不整脈)のリスクもあるため、現在はベンゾジアゼピン系や非ベンゾジアゼピン系などが主流となっています。
http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/400315_1125006F1030_1_07.pdf
ペントバルビタールカルシウム(ラボナ®)
http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/530263_1125001X1033_1_09.pdf
アモバルビタール(イソミタール®)原末
バルビツール酸系睡眠薬のリスクの見直しから、「もっと安全な睡眠薬を」と開発された睡眠薬です。脳内の神経興奮に関わるベンゾジアゼピン受容体を刺激することで、脳の興奮が抑えられ眠気を誘います。
作用の持続時間によって、超短時間型、短時間型、中間型、長時間型の4タイプに分類されます。
多種類に及びますが、代表的なものとしてはトリアゾラム(ハルシオン®)、ブロチゾラム(レンドルミン®)、フルニトラゼパム(ロヒプノール®)などがあります。不安から睡眠障害が起きている場合、抗不安効果があるエチゾラム(デパス®)、アルプラゾラム(コンスタン®)などが処方されることもあります。http://database.japic.or.jp/pdf/newPINS/00000184.pdf
トリアゾラム(ハルシオン®)
http://www.bij-kusuri.jp/leaflet/attach/pdf/len_dt0_25_pi.pdf
ブロチゾラム(レンドルミン®)