発達障害の二次障害とは?原因や症状、対応方法について詳しく解説します
これらの症状は、「内在化障害」と「外在化障害」の2つに大きく分類されます。それぞれ詳しく見ていきましょう。
自分に対するいら立ちや精神的な葛藤が、自分に向けて表現される症状のことを言います。分離不安障害、気分障害、強迫性障害などが典型的なケースとしてあり、具体的には、以下のような症状が当てはまります。
・不安
・抑うつ
・引きこもり
・対人恐怖
・心身症
中でも抑うつ症状は、発達障害がある青年にもっとも多い二次障害だといわれています。また、義務教育を終えた年代以降で引きこもりを続ける人には、発達障害が隠れている場合が多いことも指摘されています。これらの精神的な葛藤や問題が不登校などにつながることもあります。
精神的な葛藤などが他者に向けられる形で現れる症状のことを言います。
反抗や暴力、家出、ときには非行などの反社会的な行動として現れることもあります。
特徴としては、思春期になってからこれらの問題を起こす子どもよりも、比較的小さいうちからそうした行動が目立つ子どものほうが多いことです。小学校低学年の頃から、他者への反抗が目立ったり、家出などを繰り返したりする子どもが一定数いるといわれています。
発達障害の二次障害は、年代によって出やすい症状が異なるといわれています。
・幼児期:軽度な適応行動の問題が見られることもある。
・学童期:適応行動の問題が中心。学業面での問題、集団活動や対人行動における問題が目立つようになる。その他、情緒面の不安定さなどが見られることもある。
・青年期:情緒面の不安定さ、精神面や行動面の問題、心身症が中心となる。適応行動の問題も見られる。
・成人期:適応行動の問題、精神面や行動面の問題が中心。情緒面の不安定さなどが見られることもある。
学童期において、対人関係などの問題が現れ始めた時点で適切な対応が得られないと、思春期以降になって二次障害としてさまざまな問題が前面に出やすくなると考えられています。https://www.amazon.co.jp/dp/4054041698
参考書籍:齋藤万比古 (著)『発達障害が引き起こす二次障害へのケアとサポート』(学研プラス,2009)
発達障害の二次障害は予防できる?
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10161018927
発達障害の二次障害を予防するためには、まずはまわりにいる人が発達障害に対して理解をすることが大切です。