子育て情報『映画『いろとりどりの親子』をルポ!「ちがい」と生きる6つの家族が教えてくれた、幸せの多様性』

2018年11月15日 07:00

映画『いろとりどりの親子』をルポ!「ちがい」と生きる6つの家族が教えてくれた、幸せの多様性

でも、2~3回会ううちに、彼が車いすであることも手が短いということも忘れて、レストランで自然にビールを渡していたと言います。

学生からの、「障害がある人への(ネガティブだったり、不幸だと決めつけたりしている)先入観をどう変えられるのか?」という質問には、次のように語ります。

映画『いろとりどりの親子』をルポ!「ちがい」と生きる6つの家族が教えてくれた、幸せの多様性の画像

Upload By 発達ナビニュース

監督:「多くの人は、身近に『ちがい』がある人がいないから、そういう見方をしてしまう。多くの人は、彼らがつらいんじゃないか、生きたいように生きられていないんじゃないかと考えがち。もちろん、受容が困難な人もいるけれど、多くの「ちがい」がある人たちは、自分のアイデンティティーを誇らしく思っているし、生まれてきた自分自身を変えたいとも思っていない。『ちがい』がある人と親密な時間を過ごしてみてほしい。知らないから恐れてしまう。驚くような何かが待っていると思うから」

学生たちは、疑問に思ったことも率直にぶつけます。


学生:「『ちがい』がある人をあえて(映画の登場人物として)ピックアップすることは、それ自体が差別的なのでは?」

監督:「親子ですら最初はぎこちなく、少しずつ受け入れていくものです。今回の映画では、極端なケースをハイライトしています。映画を通して、多くの人にとって一つのレッスンとして感じてもらいたかったのです」

「ちがい」がある人が身近にいない人も多くいる。飛び込んでいけない人もいる。そんな人たちの気づきのために、見てほしいのだと語ります。また、困難を乗り越えた家族ばかりを取り上げたのでは?という学生からの問いもありました。

学生:「困難を乗り越えている家族ばかりをとりあげて映画化したのでは?乗り越えられていない家族をフィーチャーしなかった理由はなぜ?」

監督:「私はどの家族も乗り越えられたとは思っていません。彼らは、さまざまなシチュエーションに対して目を背けてはいませんが、乗り越えられているわけではないんです。
実際、自閉症のあるジャックの母は、いまも辛い日々を過ごしていると言っている。ただ、辛くても、その中に意義を見出すことは可能だと信じている。誰もがこの物語から学ぶことができると思っています」

そして、監督からも学生たちへ質問が投げかけられました。

監督:「皆さんの中で、自分のアイデンティティーが日本人の部分が多いという人はいる?」

学生たち:(一同、シーン)

関連記事
新着子育てまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.