子育て情報『クラウドファンディングでカードゲーム誕生!特別支援学校発の「すきなのどっち?」で、子どものチカラを育もう』

2018年11月16日 07:00

クラウドファンディングでカードゲーム誕生!特別支援学校発の「すきなのどっち?」で、子どものチカラを育もう


素晴らしい教材を、たくさんの人に知ってほしい

特別支援学校で使われている教材の多くは、障害のあるなしにかかわらず、楽しみながら学べるものばかりです。子どもの発達にきめ細かく寄り添っていて、遊び感覚で取り組める要素がふんだんに盛り込まれているからです。

でも、このことはあまり知られていません。そもそも特別支援学校の教材を目にする人は少ないと思います。もったいない話ですよね…。

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Upload By 平野佳代子

筑波大学附属大塚特別支援学校で見かけた手作りの教材は、お店が開けるのではないかと思うほどのバリエーションがありました。私は、その中でもある教材に心惹かれました。それは、障害のあるなしにかかわらず楽しめるコミュニケーションゲームでした。


考案したのは、同校の佐藤義竹先生。これは、カードに描かれた2つのイラストのうち、どっちが好きか、なぜ好きかを答えるだけの、シンプルなゲームです。

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ちょっと硬い言葉になってしまいますが、この教材の教育的な狙いをお伝えすると、「自分で選ぶ(自己選択)」「自分で決める(自己決定)」「自分の思いを伝える(意思表明)」ことをゲームを通して体験できるということです。支援者がいつもそばにいると、どうしても自己選択、自己決定、意思表明の機会が少なくなってしまうんですよね。そんな子どもたちに、ゲームを通してたくさん機会をつくっていこうと考えられたものです。

教育的な意図はともかく、「どっちが好きか」を答えるゲームは、単純におもしろいと思いました。「コミュニケーションすることって楽しいんだ!」と感じられるゲームでもあります。

この学校だけでしか使われないのはもったいない。
そんな思いから商品化しようと決めたのです。

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せっかく商品にするなら、特別支援学校で生まれた教材のおもしろさを、もっとたくさんの人に知ってもらいたいとも考えました。そこで活用したのがクラウドファンディングです。

筑波大学附属大塚特別支援学校でも全校あげて協力してくれました。特別支援学校の取り組みを社会にアピールする必要があると考えていたそうです。クラウドファンディングという時代の流れに合った方法を取り入れようという意識も高く、この点もありがたかったですね。


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発達障害を知っている人も知らない人も賛同

商品名は「えらんで きめて つたえるゲームすきなのどっち?」。

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