子育て情報『発達が気になる子どもと家族の、住まいづくり・住まい選びのポイントは?【Vol.1】』

2019年6月4日 07:00

発達が気になる子どもと家族の、住まいづくり・住まい選びのポイントは?【Vol.1】

「宿題」「歯磨き」などお子さんが「やること」をそれを行うエリアの色で縁取りされたカードにして、ウォールポケットに入れておき終わったカードを「完了」ポケットに入れるルールにする、といった工夫と合わせることで自発的な行動を促す工夫にもなります。

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「こだわりの強い子ほど、色やレイアウトによるルール設定をすすんで守ってくれたりもします。ただ、やるべきことを時間割で示されるのが苦手な子もいるので、一人ひとりの特性に合った設定を考えましょう」(内山先生)

スペースを色分けする際は、お子さんが通っている学校や施設での色分けと同じにすると(一人で入ってはいけない場所は赤いテープを床に貼って仕切るなど)、混乱せず理解しやすいとも教えてくださいました。

・「自分だけの空間」をつくる

「親としては間仕切りを取っ払った間取りでつねにお子さんを見守ろうと考えてしまいがちですが、家のなかも一つの『社会』です。家族からの視線が遮られた状態でないと、リラックスできない子どももいます。 家族がリビングに集まることが幸福な家庭であることもあるし、そうではない場合もあるということを知ってください」(内山先生)

家族のそばでないと落ち着けないお子さんもいれば、「一人でいる」状態がもっとも安心できるお子さんもいます。とはいえ、完全に目を離すわけにもいかない…そんな場合はそれほど高さのない壁で小さなパーソナルスペースを作ってあげましょう。異変があればすぐに気づくことができますし、少しだけでも視線を遮ってあげれば安心できるお子さんは多いそうです。
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「成長に応じてレイアウトを変える必要もあるでしょうから、間取り自体はなるべくシンプルにするのがいいでしょう」(福井先生)

・「上手に隠す」ことが大事

電灯の傘(シェード)やスイッチ、ドアノブ…など、子どもの興味を惹くもの、視覚的な刺激になってしまうものを上手に隠してあげると、怪我や破損を防ぎやすくなります。

「電灯の傘はボール投げの的になったりするので、あらかじめ天井に埋め込むか、後からでもシーリングタイプにしたほうがいいでしょう。スイッチが目に入ると、スイッチを入れたり切ったりしたくなってしまう場合は、子ども部屋の電灯スイッチを廊下側に付けたり、あるいはリモコン式にして子どもの視界に入らないようにするといった方法があります」

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