自信も友達も、ゲームを通したコミュニケーションで――1000人の子どもとの出会いで実感した、好きや得意の力
僕はゲームを30000時間やりました
はじめまして。『ゲームは人生の役に立つ。』という本を書いています。小幡和輝と申します。
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いきなりですが、僕は不登校でした。
幼稚園から休みがちで、小学2年生からは完全に不登校になり、それから中学3年生までほとんど学校に行っていません。その期間はほとんどゲームをしていて、これまでに30000時間以上はゲームで遊んでいます。
この30000時間という数字がどれくらいかというと1日8時間遊ぶことを1年間やり続けると約3000時間なので、それを10年間毎日やり続けるくらいです。
それくらい僕はゲームに没頭し続けました。いまでもゲームが大好きです。
僕の話をもう少しすると、高校からは定時制高校に通いはじめて、大学にも通い、自分の会社を立ち上げ、いま幸せに生きています。これはゲームをやっていたからだと心から断言できます。
勉強も運動もできなかった僕が唯一輝けたもの。それがゲームでした。ゲームを通じてたくさんの友達ができました。
この記事では、僕の体験を通じて、ゲームはコミュニケーションツールになるということをお伝えできればと思っています。
不登校の子どもたちがゲームで笑顔に
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僕は今年の夏、47都道府県すべてを周って不登校の当事者と会ってきました。約1000人との交流の中でゲームがコミュニケーションツールになった場面がたくさんあります。
ずっと大人しくて、まったく話さなかった子がゲームの話になると目をキラキラ輝かせて、自分が好きなゲームのことを話し出してくれました。
ちょうどそのゲームを持っているというので、みんなで一緒に遊ぶことに。お互いにはじめましてだった子どもたちが終わるころにはみんなが仲良くなって、LINEを交換したりしている姿を見たとき、改めてゲームの魅力を感じました。
親御さんが、子どものやっていることを理解していないという課題
日本を一周して感じたことは、子どもがやっていることを理解していない親御さんが非常に多いという課題です。例えば「子どもが家でゲームをしている、小幡さんみたいにゲームで友達を作って欲しいのですが、なかなか上手くいきません」というご相談がありました。
ここで驚いたのが、「お子さんはどんなゲームをやってるんですか?」