2020年4月9日 12:00
【障害年金申請への道 最終話】子育て振り返りの旅も終わりに――15年前の発達検査報告書を見て感じた後悔と感謝。そして少しずつ親離れする二十歳の娘への想い
大人になった娘の近況を先生に報告して...
私「その後、娘は何とか落ち着き今は特例子会社で働いています」
先生「お母さんは、娘さんが落ち着いた一番の理由は何だと思いますか?」
私「このままじゃダメだと思って、必死に理解してくれる支援者を探したからだと思います。
親だけじゃどうにもならないので本当にみっともないほど、なりふり構わず探しました。
辛かったけど今は二次障害があったこともひっくるめて、それが娘なんだと思っています。」
先生「そこまで言えるのはすごいですね。」
私「はい。15年の間に“恵まれた環境”は待っていても訪れないから自分から動かないとダメなんだと知りました。
あと、私達親子は実際痛い思いをしないと学べないタチなんだなと身を持って経験しました。
いっぱいいっぱい泣きましたけど、その分強くなったのかもしれません。」
障害年金申請の手続きは、『子育て振り返りの旅』
年金申請資料を作っていると、過去の辛かったことを思いだしたり、自分の選択を後悔したりします。ときには自分がしてきたことを恥ずかしく思ったりもします。
でもふとした瞬間に実は幸せだったことに気づきます。
じたばたしていた自分を辛抱強く見守ってくれていた人の存在に気が付いて、感謝の気持ちを抱いたりもします。
私にとって今回の障害年金申請作業は、自分の子育ての振り返りの作業だったような気がします。
今後に向けて
子どもが20歳になったからといって当然子育てが終わったわけではありません。行政や支援者とのやり取りや手続き、書類の作成などは、まだ親が手伝っています。今後は一人暮らしに向けた準備も必要になってくることでしょう。少しずつで良いので親の手助けがフェードアウトできるようにしていきたいと考えています。
数年後に訪れるであろう「障害状態確認届」提出の頃、娘は一体どうなっているでしょうか。
そのときは本人主体で手続きが進められるような工夫をしていこうと思っています。
そのときにも娘が理解ある支援者に囲まれた環境にいる事を願ってやみません。
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