2020年9月25日 08:00
「やりたい」と「できる」のギャップで癇癪に!ゲーム、料理、工作も…今、趣味を楽しむASDコウとの親子二人三脚の道のり
色々な趣味をキラキラと楽しむコウの影に佇む人は…?
Upload By 丸山さとこ
ゲームや将棋や折り紙に始まり、イラストに工作、プログラミングや手芸など…と多趣味なコウですが、現在のように趣味を楽しめるようになるまでには長い道のりがありました。
今回は、好奇心旺盛で物作りが大好きな一方「不器用さ」や「集中力のムラ」や「心の折れやすさ」のあったコウが、「楽しい!」に気付けるようになるまでを振り返ってみたいと思います。
“単調な遊び”が楽しかった小学校低学年を過ぎると…?
保育園入園前までは“物を並べること”と“回転する物を見ること”が好きだったコウは、保育園から小学校低学年まではお絵描きと工作とブロック、そして乗り物のオモチャが好きでした。
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周囲に比べると遊び方が幼く、鉄道レールを組んで遊ぶ時も立体交差や切り替えレールなどの複雑な要素は使わずに、ただ長く単調なコースを作って遊んでいました。
中学年になってからはゲームと将棋とイラスト作成と工作を楽しんでいたコウでしたが、少しずつ「求める(刺激の)レベル」と「実際に自分ができることのレベル」が合わなくなってきました。
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折りたい折り紙が難しくてできない。やりたいゲームが途中から進めない。自分の絵を『下手だな~』と感じてやる気がしない。
そんなこんなで、コウは次第に趣味に対する興味を失い「つまらない、何もすることがない」と迷走するようになってきました。「何か楽しいことしたーい」と言いながら惰性でゲームと動画視聴を繰り返す状況が続いていたため、親が関わることで「楽しい」を促すことにしました。
楽しいに気付くためには根気が必要!?
一度集中し始めれば根気よく取り組むことができるコウですが、「上手くいかない」が続くと癇癪を起こしたりパニックになったりしやすい子でもあります。
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『今は“できない”ことも、できない状態のまま試行錯誤しつつ経験を積み重ねていくことで“できる”になっていく』ということ自体はコウも理屈としては理解しています。
ですが、ボンヤリとした「できる」に対する見通しよりも「できていない」というリアリティのある今に流されやすく、「できないー!」「やってるけど全然ムリ!」と泣き出してしまいます。