わが子は発達障害?私が思う「診断がつく4つのメリット」
診断がつかない状態を「咳が止まらない」場合で置きかえて考えると
わが子の発達が気になり、「もしかして発達障害があるのかもしれない」と思いつつ、こんな小さいうちから診断名を付けられてしまうと、伸びるものも伸びなくなるのではないか。似たような子は他にもたくさんいるじゃないか、と思ってしまうこともあるのではないかと思います。
ですが、この状態が「咳が止まらない」場合と比較してみるとどうでしょう。
咳が止まらない場合、新型コロナなのかインフルエンザなのか単なる風邪なのか、それとも喘息なのかわからないと不安になります。
咳をしている原因が明確になると
風邪ならば→風邪薬を飲んでゆっくりしていましょう。
インフルエンザならば→リレンザやタミフルを服薬しましょう
新型コロナ→自宅待機がホテルか入院、ともかく保健所に連絡だ!濃厚接触者もPCR検査だ!
と対処の方法がわかります。
でも、どの病院に行っても「原因不明です」と突き返されてしまい、どれにも該当しない場合、「この咳の原因は一体何だろうか?」と不安になります。これは、発達障害の診断と似ているような気がします。
Upload By 立石美津子
診断名が付くメリット
診断名が付かないと、「この子はどういう状況にあるのか」分からないまま過ごすことになります。診断名が付くことで、「発達凹凸のある子にどのような手を打っていけばいいのか分からない」という焦りから抜け出し、一歩前進できます。
集団行動がとれない、落ち着きがないことをむやみやたらに叱責することも減ります。診断を受けたときは、保護者はショックを受けるとは思いますが、意味のない叱責がなくなることは親にとってもまた本人にとってもストレスが少なくなるのではないでしょうか。
「授業中気が散ってしまうとき、本人に努力を求めるのではなく、座席位置を前にする、窓際に座らせないなど気が散らない環境を準備してほしい」などの要求を幼稚園、保育園、学校にお願いするときも…
保護者の意見だけで伝えると「あなたのお子さんだけ特別扱いは出来ません」と突き返されてしまうかもしれません。(あからさまな態度はとられなかったとしても、心の中ではそう思われてしまっているかもしれません)
でも、医師の診断書というお墨付きがあれば、障害者差別解消法により幼稚園、保育園、学校側に合理的配慮も求めやすくなります。